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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■あなたは好きを消せますか
アイツは俺を攻めたのか。

攻め立てる事でしか、
自分を保てなかったのか。


 「なんで小坊主の事を教えてくるの?」
 「元彼女に近況報告するのはそんなに変な事?」






問いかけるアイツに贈った答えは、
俺の気持ちを素直に書いた文字は、
アイツには納得出来ない物。


 「好きだから知りたいと思うよ。」
 「そう取られるなら迷惑。」






俺は偽善者か。

俺を偽善と決めつける事で、
自分を護ったのか。



けれども。

俺が悪者を演じて事が解決するなら、
それで充分じゃないか。



 「今の彼女が気分良く思わないだろ。」
 「彼女がいるならするべき事じゃないんじゃないの?」



この言葉を偽善と思ってアイツが進めるのなら、
俺には上出来だ。















読み慣れた日記に綴られた想いは、
何処か見慣れた光景に見えた。


作家の心模様を、
書き殴ったかの様な文字。

作家の気持ちを、
乱暴に投げ付けたか様な文字。


言葉の匂いが攻撃的と感じるのは、
俺の防衛本能が、
少しだけ活動的になっているからだろう。






 「彼の為に良かれと思って吐いた言葉」
 「やっぱり彼には届かなかった」
 「彼はあたしを攻めたてた」

 「1度でも好きになった男の幸せを願う」
 「普通のことなんじゃないんですか?」



例え性が入れ替わったとしても、
感じる想いに差は無いのだろうか。

性の違いは、
体内物質の違いは、
感情の支配に違いをもたらさないのだろうか。









別れた男は、
まだ「好き」が消えずに彷徨う人なんだ。




あの作家も、
まだ「好き」を消せずに戸惑う人なんだね。






     >> This letter is supported by MARICO. of 22 Jan. 2003.
     >> Thank you very much for your collaboration.
01月26日(日)
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