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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■少しだけ安心をくれませんか
貴女の言葉が、
不安そうに聞こえるのは、
どうしてだったのか。
俺の言葉が、
不安そうに聞こえたのは、
どうしてだったのか。
貴女の側に居る限り。
貴女と付き合い続ける限り。
この不安感が消える事は、
きっと無い。
「私って猪突猛進?」
「私って突っ走り過ぎ?」
貴女の良い所も、
貴女の苦手な所も。
少しずつ分かって来たから。
俺の振る舞いも、
俺の思考も。
貴女に伝わり始めているから。
だから貴女は、
何も変わる事無く居れば良い。
貴女の魅力まで削り取る必要は、
何処にも無いのだから。
「だから氏名が必要って言ったじゃない。」
「だってぇ・・・」
「だから予約出来んのか聞いたじゃない。」
「だってぇ・・・」
「だから来いって言えないんでしょ?」
「だってぇ・・・」
なぁ?
少し変われと願っても、
貴女の魅力は無くならないだろうか。
少し変われと想っても、
貴女の魅力を失ってしまわないだろうか。
宿泊先から、
問い合わせのメールが届く。
「小坊主様の下のお名前もお教え願えますか?」
お詫びと、
必要事項を、
慌てて送り返した。
01月24日(金)
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