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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■湧水を一杯もらえますか
庭に土足で踏み込んで。

敷き詰められた芝生も、
無造作に生えた雑草も、
一緒くたにして踏み荒らす。


部屋の壁を叩き壊して。

並べられた硝子細工も、
飾られた額縁も、
一緒くたにして引っ繰り返す。





他人の心を無理やり抉じ開ける事など、
例えどんなに近しい人ですら、
許されざる事なのに。





近付いて来る物体が、
貴女とわかると。

突進して来る物体が、
貴女とわかると。


其れが無謀で、
余りに心配で、
扉の螺子を少しだけ緩めてしまう。








殻を閉じて、
馬鹿みたいに一人で抱え込んで。

そんな行為など、
貴女の直滑降の前では無力だと、
早く俺も認識すれば良いのに。











 「何でも言ってよ。」
 「一人で悩んで考え込まないで私に話してよ。」

 「頼りないけど、私を頼って欲しい。」



貴女へ問えば、
問題が解決するとは想えないけれど。

貴女へ問えば、
答えが返って来るとは想えないけれど。



貴女の魅力は他に有って、
とても頼りになる。

















 「手羽先って怖いよね?」



貴女の不可思議な言葉を聞くだけで、
貴女の不可思議な思考に触れるだけで。

俺はまた、
闘う力が湧いて来る。





貴女は他に無くて、
とても頼りにしている。
01月17日(金)
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