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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■殻を閉じても良いですか
好きだった男の事だ。
好きだった相手の事だ。
目の前の男を観察すれば、
僅かな変化を捉える事など容易だったのだろう。
「大丈夫かな?」
「気になってたんだよ。」
一言も漏らさなくても、
見えてしまう本音。
一言も漏らさなくても、
感じてしまう本心。
君に悟られるのは、
きっと時間の問題だったのだろう。
「呼んでくれれば良かったのに。」
私が話を聞けば、
小坊主は楽になれるだろう。
私が話を聞けば、
小坊主は楽になれるかも知れない。
彼女の手紙は、
そう語っていた。
逢えなかったんだ。
怖かったんだ。
弱っているんだ。
君だけには、
逢ってはいけない気がしたんだ。
今の俺は間違いなく選択する。
君が受け入れようと。
君が拒絶しようと。
今の俺は間違いなく選択する。
取り返しの付かない頼り方を。
衝動的な頼り方を。
何かを壊してしまうよりも、
殻の中に居れば良い。
外の世界に変化があっても、
中の世界は変わる事無く続くから。
01月13日(月)
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