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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■義務は果たせたで良いですか
アイツの記した言葉は、
誰に宛てた気持ちだったのだろう。
アイツの残した文章は、
誰に宛てた想いだったのだろう。
そんな悩みを持つ必要は無いのか。
「きっと勘違いなんかじゃない」
アイツは何故、
この言葉を記したのだろう。
アイツは何故、
この想いを残したのだろう。
そんな悩みを持つ必要も無いのか。
「ただ自分の思う事を書いただけ」
「何一つ小坊主に対して言ってはいない」
ふと懐かしい想いがした。
当たり前だ。
散々言い合って堂々巡りを繰り返したあの時と、
アイツは何ら変わっていないのだから。
俺は大きく変わっているけれど、
アイツは身動き取れないままなのだから。
「あれが小坊主に対する気持ちであっても・・・」
「あたしはわかってくださいとも言っていない」
「あたしは返事をくださいとも言っていない」
それならそれで良い。
諦めであろうと、
失望であろうと、
強がりであろうと。
俺は義務を果たしたんだ。
12月03日(火)
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