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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■救いの神になれますか
あの男と一緒になってから見えて来た物なんて、
当然存在するに違いないんだ。

その事を良く理解しているから、
君は賢い子だから、
必死でお互いの妥協点を探しているんだ。


 「お互い自分は正論だと思ってる」
 「相手の意見も分かるけど受け入れられない部分」
 「どちらかが一方的に悪いわけではないかも」


親友も話をした。
俺とも話をした。

彼女は落ち着いた。
前に進もうとした。


けれども・・・







 「先週からは暴力が出てきたよ」
 「そろそろお互い疲れてきたね」
 「暴力が出たとき信用が一気に揺らいできた」


 「私も自分が出せなくなる気がする・・・」




 「簡単に別れられる関係ではないと思ってる」
 「がんばってみるけど」
 「でも頑張りすぎないようにしようと思います」






嫌な匂いのする文面。

何か悪い事が起きそうな時、
必ず感じるこの感覚。



 「まさか君は、悪い意味で吹っ切れてしまったのか?」



心の中に巣くったこの気持ちを、
俺は出来れば否定したい。










彼女も遠距離恋愛だった。

俺がアイツの話をしていた時も、
彼女が彼の話をしていた時も、
お互い新発見の連続で、
お互い納得の行く事ばかりだった。


だからこそ応援したい。
だからこそ上手く行って欲しい。





 「今回は会えないかな?」





そう伝えて来た君の言葉。

諦めの言葉であって欲しくない。
だから会うよ。
飯でも食おうよ。



単なる意見交換と、
単なる気分転換と、
自分を整理して奮い立たせる機会になる事を祈っている。
11月12日(火)
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