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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■暖かくはないのですか
受話器から届く貴女の声は、
きっと白い息に包まれているんだろう。
「今日の気温差は10度だよね」
「寒いよ〜」
俺の住むこの地でさえ、
紅葉色の葉が目立って来た。
貴女の住む地では、
紅葉は既に終わりを向かえつつある。
「寒くないだろ!」
殊更寒さを強調して甘える貴女に、
一つだけ意地悪をした。
「あっそ、貴女は寒いんだ・・・」
殊更寒さを強調して甘える貴女に、
少し不機嫌になってみた。
いつもの様に、
しばらくしてから気が付く貴女。
その地団駄を踏み悔しがる貴女が、
俺のお気に入り。
明後日は貴女が横にいるんだ。
寒かったら、
寒さなんか感じさせたら、
承知しない。
10月17日(木)
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