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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■俺の声で落ち着けましたか
俺に宛てた手紙を、
間違って親友に送ってしまった貴女。
「もうすぐ彼氏が来るので今度聞かせて」
親友の言葉に、
動揺と後悔を隠せない貴女。
思わず貴女の声が欲しくなった。
浮き足だった貴女を、
ゆっくり包んで落ち着かせたかった。
携帯をそっと手に取った。
貴女はぎゅっと携帯を握っていた。
「間違えちゃった!」
「ジタバタしても始まらないでしょ。」
「ヤバイよ〜!」
「どうして?」
順を追ってちゃんと話せば、
何も怖がる事は無い。
確かに彼女は俺と貴女の事を知らないけれど、
俺と貴女の事は、
もう隠さなくて良いんだから。
相変わらず抜けているけれど、
相変わらずドジだけど、
もう大丈夫。
お天道様に見てもらえる、
そんな関係になったんだから。
晴れ渡った日なのに、
薄暗い部屋で過ごす必要も無くなったんだから。
08月24日(土)
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