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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■「エスクワイア」(香港)の付録●金城武は脇役?
「エスクワイア」(香港)の付録 0:20

香港の「エスクワイア」が15周年というので、
この15年に取材した男性スターから10人を選んで、
写真と記事を再録した付録をつけています。
タイトルは「情迷君子珍蔵本」。
参考までに、とりあげられたスターは、
アンディ・ラウ、竹野内豊、アンディ・ホイ、トニー・レオン、ルイス・クー、
ダニエル・ウー、ジャッキー・チョン(張学友)、レオン・ライ、
アーロン・クォック、そして金城武です。
2000年9月号の記事から、写真が4点と文章が転載されていました。

ただし、写真の内2点は、未発表だったもの、
また文章も、2003年現在にあわせて、3ヶ所ほど、手が入れられています。
その文章を以下に。

金城武:真実

自由
笑っていないときの武は、「天使の涙」のおしの青年や「不夜城」の裏社会の男、
「神様、もう少しだけ」の作曲家、
さらには「向左走、向右走」の孤独なバイオリニストを思い出させる。
間近で彼と触れ、私はようやく武の殺傷力をはっきりと見てとった
――彼は周囲の空気を凝縮する力を持っているのだ。

あるいはこう言うべきかもしれない。
笑っていないときの武は様々な面を持ち、
その顔を、その目を見るだけで、その目の内にたぎる感情が感じとれる――
憂鬱げであろうとクールであろうと、
彼はいつも人の注意をやすやすと奪い取る力を持っている……。

武と一緒に彼の数占いをやってみたら、結果は5であった。
5の人間は極端に自由を必要とするんですよと、私が言うと、武は笑った。
「ぼくはどこにも家を買うつもりはないですよ。ホテル住まいが好きですから。
毎日洗濯したり、掃除したりの面倒がない。とっても気楽ですよ」
もちろん、彼は、自由になればなるほど、楽しいということなのだ。

心変わり
武のように優れた容貌なら、恋人の心配はないんじゃないだろうか。
彼の恋愛面はきっと多彩であるに違いない。

「あなたは気が多いほう?」と尋ねてみる。
「いや……わからない。きれいな女の子に出会って、
自分の気持ちをすごく伝えたいときもありますけど、
気持ちを育てていく時間が自分には絶対的にないことを考えると、やめてしまう。
すぐ好きになる? 気が変わりやすいかどうかですか……? 
いえ、嫌いだった人を好きになるのも、実は心変わりですよね、違います?」
武はいたずらっぽく笑った。
私は黙っていた。この問いには困った。

武は、パパラッチの盗み撮りは怖くないと言う。
なぜならほとんど町に出ないからだそうだ。
もしかしたら、みなさんも、その間彼が何をしているのか知りたいでしょうね。
なんと答えは、ゲームをしたり、ネットをしたり、友達と飲みに行くことだけだそうだ。
らんちきパーティーや踊ったり歌ったりといった、若い人のやることは、
武は全く興味がない。

勇気
武に、勇気がある方かどうかきいてみる。
彼は意外にも恥ずかしそうに答える。
「いえ〜、怖がりだから」
そばの人たちもすぐに同調して、武が普段すごくクールに見せることができるのは、
まさに怖がってるからなのだと言う。

私は彼に言った。
台日混血という立場で日本のドラマに出演することで、
台湾、香港、日本の間を、目に見えない形で、近くしていると考えたことはないか? 
その年、「二千年の恋」が香港・日本同時放映をなしとげていた。

「……もしかしたら、ぼくがどうして台湾に帰ってドラマに出ないのか、
疑問に思うファンもいるかもしれない。
でも、実は、日本のドラマは、香港・台湾・日本の3つの場所で
見ることができるんですよ……ぼくはもっと違ったものがやってみたいだけなんです」

とはいえ、武の演じた工作員は非常に素晴らしく、ひきつけるものがあった。
実際、武の演じてきた役柄は非常に変化に富んでいるのだ。
初期の朱延平のコメディの主役から、ウォン・カーウァイ風の演技、
さらに、日本映画「スペーストラベラーズ」から「ラベンダー」の天使に至るまで、

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12月24日(水)
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