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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■日本語「ラベンダー」への疑問1(愛の告白)
ちょっと気にかかることがあって、再び「ラベンダー」ネタです。
「ラベンダー」の日本版ノベライズは、内容を見ると、映画に忠実で、
映画をもとに小説としての解釈を加え、細部をふくらませてできたものではないかと思います。
ですから、映画を見てから読むと、自分の解釈と比べられる面白さがあります。
ただ、気になるところがいくつかあり、
ということは、小説というより映画の字幕への疑問かも知れませんが、
映画の解釈にも幾分関わってくると思うので、それをあげてみたいと思います。
大きく気になるところが2つ、ささいなことではあるが、どうかなと思うのが2つです。
まず、大きな疑問の1つ目は、これです。
@フランスの片田舎の駅で、エンジェルはアテナに愛を告白し、
アテナはそれを受け入れなかったとなっているが、
アテナはエンジェルの告白を耳にしていないのではないか。
アテナが1度は愛の告白を聞きながら拒否したのか、そうでないのかは、
アテナの心理上、小さなことではないと思います。
映画では、天使が「でも失敗した。自分が泣くなんて」、そして続けて
「僕は」と言いかけたとき、汽車が入ってきて、
天使が「君に恋しているのかも」と言うのと同時に、アテナは汽車の方に顔を向けます。
振り返ったアテナは、
(字幕)「ダメ、気の迷いよ。あなたは天使、天国へ帰るのよ」
それを聞いて、エンジェルは泣き笑いの顔になります。
DVDの北京語(広東語はわからないので)と英語の字幕を見てみます。
○不会的。你不会有事的。你是天使。你一定可以飛上天堂。
▲No! You’ll be fine. You are an angel. You’ll go to heaven.
このNoは、愛の告白に対するものではなく、失敗して泣いて、
意気消沈しているように見える、エンジェルに対しての励ましではないでしょうか?
アテナはエンジェルがなぜ辛そうなのか、誤解しているのです。
香港版の小説の方はこうなっています。その少し前から引用します。
●我想……我可能……」正在説喜歓Athena的時候、突然有火車轟。
「不会、你不会有事的、你是天使啊、你一定可以回去的……
(「ぼくは……もしかしたら……」アテナを好きになった、と口に出したちょうどそのとき、
突然汽車の轟音が聞こえた。
「いいえ、大丈夫よ。あなたは天使でしょ、きっと天国に帰れる」)
エンジェルの最後の言葉は、アテナの耳には入っていないのだと思います。
それに、あの場面のアテナの反応は、そんな大事なことを聞いた表情ではありません。
無邪気すぎはしないでしょうか……
BBS
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日本語「ラベンダー」への疑問2(人間になる) - 2番目の疑問です。
A車中で衰弱したエンジェルは、日本語版では
「天に戻れなくても、普通の人間になって暮らすから心配しないで」と言います。
でも、オリジナルには「人間」になるという言葉はありません。
字幕は……
「戻るのに失敗しても心配ないよ。普通の人間になってどこかで暮らすよ」
「普通の人間になる」としたのは、ラストの、
人間であるレストランのオーナーとの出会いを暗示するためでしょうか。
北京語と英語の字幕ではこうです。
○如果我真的回不了天堂、你別担心。我只不過不[イ故]天使。
去了叧一個地方。
▲If I don’t make it back, Don’t worry!
I just won’t be an angel! I’ll go somewhere else!
(もし本当に天に帰れなくても、心配しないで。天使じゃなくなるだけだから。
別の所に行くんだよ)
小説もほとんど同じで、「第二個地方(次の場所)」に行くだけだ、と言っています。
第一、もし、アテナと同じ人間になるのなら、
天に戻れないとしても、そう悲愴な気分になることもないような気がします。
アンドリューは死んで牡牛になりました。
エンジェルだって、何になるかわからないのです。
エンジェルは以前、チャウチャウに向かって、
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02月23日(日)
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