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たったひとつの冴えないやりかた
by アル中のひいらぎ
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■金の使い方
総務省統計局が発表した今年1月分の家計消費支出状況によると、酒類消費に支出した金額は一世帯あたり(全国平均)2,877円でした。一日に平均すると96円弱になりますから、アル中でないおとーさんたちは一日一本の発泡酒も飲んでいないということになります。ちなみに外食費のなかで飲酒の費用は1,928円なので、両方足しても一家族あたり1ヶ月の酒代は5千円たらず。
(ちなみに昨年11月は、酒類消費3,533円・外食費中の酒代1,374円)。

アクティブなアル中だった頃の僕は、一日に焼酎を1〜2本、ビールと日本酒を少々飲んでいました。外で酒を飲むことはあまりなく、ましてやおねーちゃんのいる店で飲むこともなかったので、酒の支出は酒屋やコンビニで買う費用だけ。おおむね月6万〜8万円ぐらいだったでしょうか。これを10年続けたわけです。(終わりの頃は酒税改定やディスカウントショップの出現で酒がかなり安くなっていた気がします)。

ギャンブル依存や買い物依存の人は、金の使い方も桁違いなので大変なようです。

いずれにせよ、その金の無駄な使いっぷりのバカさ加減は「笑っちゃうしかない」わけです。そのバカさ加減を正面から見つめると、我ながら「痛々しい」としか感じられないわけで、なんて自分はバカだったんだろうと自己憐憫に浸ったりするわけです。また自分のバカさ加減を受け止めきれない時には「こんなに金を使ってたんだぜぇ〜」という自慢話をしてしまい、それは昔に無駄金を使ったバカさ加減を、今その自慢話をするという形で再現してしまっているので、聞いている方に「痛々しさ」を感じさせてしまいます。

しかし、回復が進んでいけば昔の自分のバカさ加減も受け止められるようになりますし、今も大して変わらないバカっぷりの自分自身も受け入れられるようになります。結果として、自分のバカさ加減を「笑える」ようになってくるはずです。

ただし、自分を笑えることが回復の指標であるのは確かなことですが、自分を道化にして注目を集め人気を取るという脇道へ逸れてしまうことも、ありがちなことです。これは自分を笑うことを回復の手段にしてしまうことが間違いでしょうね。笑いというのは回復の結果として表れてくるものであって、手段ではないからです。

03月17日(水)
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