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たったひとつの冴えないやりかた
by アル中のひいらぎ
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■自然とのつながり
正月明けから寒い天気が続いていたものの、一月後半は少し暖かい日が続き、そのまま暖かくなるのかと思ったら、先週後半から週末にかけてずいぶん寒い日々でした。
スポンシーから毎日電話をもらっています。
大したことは話していません。ミーティングや例会に行ったかどうか。そこでどんな話をしたか。体調や心の調子。ちょっとした相談など。たいてい数分、長くても10分ほどでしょう。
面白い(?)ことに、「今日は調子が悪いです」と言われるときは、天気図で前線が通過している日が多いのです。雨や雪が降ったか、降らないまでもどんよりと曇っている日です。体調というのは、ずいぶん天気に左右されやすいんですね。
僕自身も、天気の悪い日は体調も何となく悪く、朝起きたときに布団から出づらかったり、仕事のノリが悪かったり、かといってサボってどこかに遊びに行きたい気分でもなし、なんとなく頑張れないままに一日終わってしまうこともあります。
ところが安定剤を多めに使っていた頃は、気分が天候にあまり左右されませんでした。(それどころか雨の日の方が気分が落ち着いた気もします)。おそらく、安定剤の作用によって感覚が鈍麻していたのでしょう。もちろん酒を飲んでいた頃は、外が晴れていようが雨が降っていようが気にもなりませんでした。睡眠薬や安定剤、それになによりアルコールという「ダウナー系薬物」ってのは、人間の内部と、外とのつながりを遮断してしまうのかもしれません(だからこそ、気分が落ち着く)。
これから春になっていく季節、暖かい日と寒い日が繰り返されます。こうした寒暖の差によって体調や心の調子を崩してしまう人も珍しくありません。だがそれも「しらふだからこそ」です。スポンシーはそれになかなか気づかないようで、調子を崩すのは何か悪いことではないかと心配しがちなのです。酒も薬も断ったがゆえに乱調がやってくる。大いに結構なことです。だんだんその波も治まっていくので、心配することはありません。
02月10日(水)
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