ID:19200
たったひとつの冴えないやりかた
by アル中のひいらぎ
[986037hit]

■自助グループの中での共依存
男が悪い、女が悪いというわけじゃないけれど、断酒会と違って本人だけのグループであるAAが抱える構造的な問題というのがあると思うのです。新しくきた女性の仲間の後を、男性メンバーが追い掛け回すようなストーカー行為はこれは犯罪なんで論外ですが、もっとありがちなパターンの例です。
例えば長いソブラエティを得た男性メンバーでも、新しくきた女性の仲間に「助けてあげたい、守ってあげたい」という感情を抱くことは不思議ではありません。 しかしこれが問題の元です。男には男のスポンサー、女には女のスポンサーという原則はトラブル回避のためです。でも「厳しいことを言う」同性(女)のスポンサーよりも、「優しく受け止めてくれる」異性(男)のほうを向いてしまうのは、人間としては仕方ないことなんでしょう。
でも、共依存が「問題を起こすことで相手を支配しようという人と、世話することで相手を支配しようとする人との硬直した二者関係」だという話を鵜呑みにするならば、まさにこれは新しい共依存の始まりになってしまう可能性を秘めているのです。
こうなっちゃうと何のための自助グループだかわからない。 という話を東京の女性の仲間と話をしました。そもそも「助けてあげたい」という感情自体が、本質的なコントロールへの渇望から来ている可能性があったりするのでしょう。
もっとも、これは男女のかかる問題だけじゃなくて、男同士や女同士でも、べったりお互いにもたれかかりあったスポンサーシップもあったりします。かく言う僕だって、時には手を差し出す側として、時にはすがる側として、周りの仲間に迷惑をかけまくってここまできたわけです。
こうした問題を自助グループから取り除くことは多分無理でしょうね。 忍耐強い改善で満足しなければならない、という点では個人の回復と似ているのかもしれません。

01月27日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る