ID:19200
たったひとつの冴えないやりかた
by アル中のひいらぎ
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■生活保護について
この移送費にも不正受給の問題もあります。AAに行ったと言って福祉事務所から移送費を受け取って、その金で酒を飲む人だっているので、福祉事務所からAAに「出席証明書を出せ」と要求が来るわけです。しかし、証明書を出すには相手が本人であることを確認しなくちゃなりませんが、AAは会員登録の要らない団体ですのに、生活保護の人だけ身元確認をするわけにはいきません。そこで「本人なり福祉事務所なりが、本人名のすでに書かれた用紙を用意してくれるのだったら、そこに署名捺印だけはしますよ」というスタンスになります。(それでも三文判を買って偽造して不正受給とか、しょうもない話は後を絶ちませんが)。

bの項目は、二泊三日以内の研修会だったら、費用を出すことも可、ということです。AAのラウンドアップとか宿泊付きのセミナーがそれに該当します。自治体によって、年に一回だけだったり、何度でも行きなさいだったり、また同一県内というのを拡大して隣県まで可だったりいろいろです。

この「断酒を目的とする団体」の解釈を拡大して、薬物依存の人がNAミーティングに通う費用を出してもらっているそうです。例えばダルク入所中の生活保護受給者が、ダルク外のNAに通う場合とか。

ともあれ、生活保護の人がAAミーティングに通うのには移送費の受給が可能で、田舎に行くと福祉事務所の窓口の人でさえ、そんな項目があることを知らない、ということです。

05月29日(火)
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