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たったひとつの冴えないやりかた
by アル中のひいらぎ
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■病気だから
「ぶどう」に限らず、ネットの断酒板やブログなどのアル中コミュニティには、具合の悪い人が必ずいます。例えば、ひいらぎ(やその周りの人)に失礼なことを面と向かって述べて、しかもそれに謝罪もできない人がいたとしても、僕は「その人は病気だし、それは症状に過ぎないのだから」と許すしかありません。それが唯一取りうる選択肢だからです。それは僕が特に寛大な人間だという意味ではありません。本当にそれしか選択肢がないのだし、それが一番楽な道だからです。(介護職員の人が認知症のジジババに対して持つ感情に近いのでしょう)。
何の話がしたいかというと、何ヶ月、何年酒をやめていようが、そのように「病気だから」「症状を責めてはいけないから」という理由で人に許してもらっているうちは、「回復している」とは見てもらえない、信用してはもらえないということです。
そうやって病気だからと許してもらっておいて、「重症だ」「回復していない」という評価をもらうと、気分を害するのも、これまた具合の悪さ(症状)なのでしょう。
人はアル中の言葉なんか聞いちゃいないのですが、行動はよく観察しているものです。いくら本人が「自分は回復した」と主張しても、行動でバレてしまうわけです。何を言うか(ネットに何を書くか)じゃなく、どんな行動をするかで判断されているんだ、ってことが・・・まあ、具合の悪い人に理解できるはずもないのですけどね。
さらに何が言いたいかというと、そういう症状丸出しの状態から、人は回復できるということです。具合の悪い人をバカにしているわけではなく、そこから良くなれるんだから、良くなろうよというわけです。しかし、それが上から目線だと感じられてしまうわけだ。
平等に扱われていても、「上から目線で言われてる」と感じてしまう。特別扱いされたい(甘やかされたい)病気なんですな、依存症って。
06月05日(土)
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