ID:16524
I am laughing everyday.
by 与茶 春壱
[81571hit]
■ありがとう。ありがとう。ありがとう。
昨日見た顔と変わらぬ、穏やかな顔でいたペロに最後のお別れをして、
裏の山に埋葬しました。
ちゃいろはペロのいろ
秋のお山はペロのいろ
きみが眠る秋の山。
木立の合間から、家が見えます。
だから私は寂しくないよ。
きみはどう?
自転車のカゴに乗っけて歩いて、はしゃいで落ちたことがあったねえ。
暑い夏の日は、チョコミントアイス半分こして食べたね。
夜中に散歩して、コンビに前で休憩してたら、どこかのおねえさんに撫でてもらったこともあったね。
初めて告白したときもらった電話、ずっとペロとむさしの隣でしてた。
泣きたいときはとりあえずペロのとこに行って、うずくまって泣いた。
いつだってペロはしっぽを振って、私を見上げてくれた。
人懐っこい子で、噛み付いたりしない子でした。「噛まないよ、大丈夫」って言える子でした。
誰にでもしっぽを振る子だったけど、「与茶がいなくなるとしっぽ振らなくなっちゃった」って言われたとき、
私、ちゃんと飼い主なんだな、ってうれしくなりました。
武蔵のときと同じように、後悔がある。
飼い主としては、ひどいものだったと思う。
だけどあの子らは、それでも、私を飼い主だと思っていてくれた。
きみという存在を失ったことはとても大きい、
けど、
君が残してくれたものはまたとても大きい。
・・・だけどね、やっぱりどこに行っても居ないのは、とても寂しいよ。
寂しい。
後悔はある。
だけど、「ごめんね」じゃなくて謝罪の言葉じゃなくて、
感謝の言葉を言うね。
ありがとう。
きみがそっとたびだったのは もみじのあかがきれいなきせつ
かぜにあかがまいちるひに きみとさいごのおわかれをするよ
きみが いつか あかになるひまで
わたしはずっとここにいるよ
きみとくらしたこの家で
むさしと会えたかな。
きみは寂しくないといいな。
11月04日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る