ID:1488
頑張る40代!plus
by しろげしんた
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■どちらにおかけですか?
家にいると、よく電話がかかってくる。
そのほとんどが、「奥様いらっしゃいますか?」という電話である。
ぼくが「いません」と応えると、相手は素性も用件も言わずに「それでは、また改めて電話いたします」と切ってしまう。
おそらく勧誘の電話なのだろう。

こういう勧誘電話の特徴は、例えば「しろげさんのお宅ですか?」などと言って相手を確認することもなく、突然「奥様いらっしゃいますか?」としゃべり出すことだ。
もし電話帳を見てかけているのなら、当然「しろげさんのお宅ですか?」と、相手の名前を確認するはずだ。
番号しか書かれていないリストを見て電話をかけているから、前置きなく「奥様いらっしゃいますか?」となってしまうのだ。

しかし、こういう電話をただ受けるだけというのも面白くない。
そこで最近はちょっとその応対を変えている。

今日の昼間、「ポロロロー、ポロロロー…」という呼出し音がなったので出てみると…。
「奥様いらっしゃいますか?」
「すいませんが、どちらの奥様に用があるんですか?」
「えっ…」
「もしもーし」
「○○さんの奥様です」
「○○さんねぇ…」
「は、はい…」
「ああ、残念ですねぇー」
「えっ?」
「うちには○○という名前の奥様はいないんですよねぇ。ちょっと惜しいですけどねぇ…」
「あ、すいません。ガチャッ」

こういう勧誘電話は、マニュアルどおりにしゃべり、マニュアルどおりに応対しているものだ。
今日勧誘電話をかけてきた企業のマニュアルには、おそらく「どちらにおかけですか?」などと聞かれた場合の対応の仕方がなかったのだろう。

「奥様いらっしゃいますか?」ではなかったが、以前かかってきた電話で、やはりこちらの名前を確認せずに、突然用件をしゃべりだしたところがあった。
その時は、今日のように最初から「どちらにおかけですか?」と聞かずに、歯切れよくしゃべる、そのマニュアルどおりの用件を最後まで聞くことにしたのだ。
そして、相手がその用件を言い終わったところで、ぼくは間をおかずに「ところで、どちらにおかけですか?」と尋ねてみた。
どうせ答えられないだろうと思ったわけである。
ところが、相手は「はい、しろげさんのお宅です」と明るく答えるではないか。

しかし、歯切れがよかったのはここまでで、ぼくが「名前と番号をどこで調べたんですか?」と突っ込むと、急に歯切れが悪くなった。
「いや、その…」
「答えられないんですか?」
「‥‥」
「困りましたねぇ。そういう企業とは取引したくないんですがねえ…」
「そ、そうですか…」
「二度と電話しないでもらえますか?」
「は、はい。わかりました。申し訳ありませんでした」
そう言って、相手は電話を切ったのだった。

最初にこちらの素性を名乗り、相手の名前を確認するのは、電話をかける際の最低のマナーである。
勧誘電話は、そういう最低のマナーも守れないような企業がやっているのだ。
そういう企業と、まともに話をするのも馬鹿らしいではないか。
ということで、これからもこういう電話をかけてくるところは、どんどんイジメていくつもりである。
09月30日(土)
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