ID:1488
頑張る40代!plus
by しろげしんた
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■昼食
最近、昼食は隣のスーパーマーケットで、弁当を買っている。
今日もいつものように弁当を買いに、スーパーに行った。
いつもの幕の内を買い、そのままレジに並ぼうとしたが、何か物足りない。
「もう一品買うか」と、もう一度店内を見て回った。
「あ、そういえばお茶がない」
ないことはないのだが、わざわざ入れて飲むのも面倒だ。
そこで、お茶を買うことにした。

ぼくが一番気に入っているお茶は、JTの『渋茶』だ。
しかし、そのスーパーには『渋茶』は置いてなかった。
仕方なく他のお茶を選ぶことにした。
今日選んだのは、サントリーの『和茶』だった。
このスーパーは、レジに近い方から、お茶、ジュースの順番で並んでいる。
『和茶』は、レジ寄りのお茶の中でも、一番レジに近いところに並んでいた。
ぼくはそこから一本を取り、レジに向かった。

幸いレジには、並んでいる人が少なかった。
その中でも一番すいているレジに並び、順番を待った。
流れがよく、すぐにぼくの番が来た。
そこで、持っていた弁当とお茶をそこに置き、前に進んでお金を払う用意をした。
「ピッ、380円一点」
後ろのほうで持ってきた弁当を打ち込んでいる。
ところが、その次のお茶を打ち込もうとした、レジのおばさんの手を見てびっくりした。
彼女が持っているのは、白いペットボトルなのだ。
「たしか『和茶』は白じゃなかったよなあ」
と思い、目を凝らしてよく見ると、おばさんが持っているのは『和茶』ではなく、アサヒの『SARALI』である。
「おいおい、おばさん。あんた何打ちよるんか。おれが持ってきたの、それやなかろう」
と言おうとした。
が、不思議なことに、そこに置かれているのは、弁当とその『SARALI』だけで、『和茶』などはどこにも存在していなかった。
「おかしいのう。たしかに『和茶』を取ったつもりなのに」
取り替えてもらおうと思ったが、すでに後ろには他のお客が何人か並んでいた。
ここで「ちょっと待って」などとやると、そのお客たちが迷惑するだろうし、再び並んで「替えて下さい」というのも嫌だ。
しかたなく、ぼくは『SARALI』を受け入れることにした。

さっそく食堂に行き、今買った、幕の内弁当と『SARALI』をテーブルの上に並べた。
「何でSARALIなんか持っていったんかのう。
あそこには和茶しかなかったはずやないか。
ん、待てよ。
もしかしたら『疲労がたまっているので、これでも飲んで精を出せ』という神様の思し召しかもしれん。
それにしても、幕の内とSARALI…。不釣り合いやのう」
しばらく考えた末、ぼくは、入れるつもりのなかったお茶を入れることにした。
05月07日(水)
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