ID:1488
頑張る40代!plus
by しろげしんた
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■vs「何か」
昨日、日記を書いた後で、しばらく週刊文春に載っていた『八方クロス』というパズルをやっていた。
解き終えたのが午前2時頃だった。
それからすぐに布団に潜り込んだ。
ところが、なかなか寝付けないのだ。
仰向けになってみたり、横になってみたり、いろいろ体勢を変えてみたが、目は冴えていくばかりだった。
前に、寝付けない時に般若心経を唱えたら、快い眠りに落ちたことがある。
それを思い出して、般若心経を唱えてみた。

ところが、そのお経が何かを呼んだ。
一瞬、場が変わったような気がした。
部屋の中で「バシッ!」という音がする。
『もしかして、これはラップ音か?』
そう思った時だった。
急に体の力が抜け、何かが迫ってくる感じがした。
その途端、背中に布団の感触がなくなった。
体がフワフワして、だんだん上に登っていく。
布団に戻ろうとする意志が強ければそこに留まる。
しかし、気を抜くと上に浮かぶ。
『このままいくと天井に当たってしまう。もうだめだ!』
と思ったら、今度は下に降り始めた。
だんだん体が降りていって、背中に布団の感触が戻ってきた。
『今のは何だったんだろう?』
しばらく考えてみたが、結論は出なかった。

それから2,3分ほど経った時、再びラップ音がして、何かが迫ってきた。
布団の感触がなくなり、体が宙に浮いた。
そしてまた元に戻った。

その繰り返しだった。
5度ほどその状態になった時、ついにぼくは頭に来て、「いいかげんにせ!お前たちの相手をするほど、おれは暇やない!」と声にならない声で怒鳴った。
その途端、場が元に戻った。
窓の外から、バイクが遠ざかっていく音が聞こえた。
おそらく、新聞を配達するバイクだろう。
いったい何時なんだと時計を見ると、すでに4時半を回っている。
その頃には、早く寝ようという気持ちも萎えていた。
先ほどの体験で疲れたのだ。
いつの間にか眠ってしまっていた。

さて、朝になった。
眠気はないものの、頭の芯が痛い。
もしかしたら、あの何かが頭の中に入り込んだのか?
朝からこんな調子だと、一日が面白くない。
結局、今日は一日頭痛に悩まされた。
お客の相手をするのもおっくうだ。。
「早く帰って寝たい」
頭の中はそれしかなかった。

ところで、その『何か』とは何だったんだろう。
人の体を浮かび上がらせる妖力の持ち主。
妖怪か、はたまた霊か。
霊なら思い当たる節がある。
以前、この部屋で寝ていた時に、金縛りにあったことがある。
ぼくの枕元には、黄色い袈裟を身にまとったミイラ顔の坊さんがいた。
もしかしたらあいつか。
あの時は、ぼくの般若心経が勝っていたのか、サッと消えていった。
ということは、夜中のはリベンジか。

もしかしたら、今日また一戦交えることになるかもしれない。
もし、明日の日記が更新されていなかったら、負けたということだ。
その時は霊界あたりに飛ばされているのかもしれない。
まあ、万が一そうなったら、この日記を恐怖新聞にでも連載することにしますわい。
02月09日(日)
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