ID:1488
頑張る40代!plus
by しろげしんた
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■本の影響
ぼくはあまり人の影響は受けないのだが、本の影響は受けやすい。
したがって、その時その時に読んでいる本がわかれば、今のぼくの心境がわかるはずである。

小学2年から3年にかけて、ぼくは『おそ松くん』が好きだった。
その影響か、ぼくはその当時、いたずらばかりやっていた。
やることなすこと、すべてが赤塚ギャグだったと言ってもいい。

小学6年の頃、『いじわるばあさん』や野末陳平のナンセンス本を読んでいた。
そのせいで、ぼくはいじわる大好き人間になった。

中学1年の頃、『姿三四郎』を読んだのだ。
その影響で柔道を始めた。
柔道着を着ているだけで、気分は姿三四郎だった。

中学2年の頃、『葉隠』を読んだ。
「武士道とは死ぬことと見つけたり」のくだりを読んで、いつか切腹してやろうと思い、ボールペンで切腹の真似事をやっていた。
またこの頃、『あしたのジョー』を真剣に読み始めた。
そのせいで、矢吹丈のセリフを数多く使うようになってしまった。

中学3年の頃、『空手バカ一代』を読んで、極真空手の通信教育を始めた。
しかし、お金が続かなかったので、3ヶ月でやめた。

高校1年の頃、『水滸伝』を読んで、豹子頭林冲に憧れる。
棒術でも習おうかと、武道具屋に行き棒を買うが、数ヶ月後に邪魔になったため薪にしてしまった。

予備校時代、三国志を読み、諸葛孔明に憧れる。
孔明は四柱推命や方位学に優れていたと書いていたので、さっそくそういう関係の本を買い込み勉強した。
その翌年、ぼくは仕事を探さなくてはならなくなった。
しかし、何をするのか、はっきりした目標がなかった。
そこで、例の方位学を活用することにした。
が、すべて外れだった。
おかげで、26回連続で面接に落ちるという、不名誉な記録を作ってしまった。
そのせいで、いまだに方位学を信じられないでいる。

こういう傾向は、社会に出てからも変わらなかった。

20代前半、よく人から「30歳くらいですか?」と聞かれたものだ。
その頃は、年の割に落ち着いて見えたらしい。
ちょうど、中国思想に凝っていた頃だ。

20代後半から30代前半にかけて、よく人から「哲学やってるでしょ」と言われたものだ。
その頃は、哲学者のような目をしていたらしい。
ちょうど、仏教思想に凝っていた頃だ。

30代半ば、ぼくの周りには女っ気がなかった。
いつも大勢の男がぼくを慕ってきた。
ちょうど、任侠ものに凝っていた頃だ。

今、よく人から「年の割に若いね」と言われる。
「情熱」などという言葉を口走っている。
ちょうど、少年マンガに凝っているところだ。

ぼくを知っている人がこの日記を読んだら、その日のぼくの雰囲気で、どんな本を読んでいるかがわかるだろう。
11月30日(土)
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