ID:1488
頑張る40代!plus
by しろげしんた
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■リー君&ペク君
ペク君「切れた」
リー君「工作員から口を割らされているんじゃないだろうな」

(ケータイ)「リーン」
リー君「もしもーし」
(ケータイ)「ツー、ツー、ツー・・・」
リー君「また切れた。大変なことになっているのかもしれん」
ペク君「また大阪からか?」
リー君「ん? 今度は名古屋だ」
ペク君「おれがかけてみる。・・・。また音楽だ。女性の声、・・、泣き声、・・、悲鳴。また同じだ」

リー君「こうはしておれん。予定を切り上げて、早く退散しよう」
ペク君「よし、党本部に連絡して、日本政府に交渉してもらおう」

10月某日
リー君「ソーレン本部かね。リーだが。明日帰国することになった」
ソーレン「お疲れ様です」
リー君「宿泊費は頼んだぞ」
ソーレン「もちろんです。ところで・・」
リー君「何だ?」
ソーレン「電話の請求書が回ってきてるんですけど」
リー君「それもそっち持ちだろ」
ソーレン「も、もちろんです。ところで、どちらにおかけになったんでしょう?」
リー君「帰国者から連絡があったんだけど、こちらが出る前に切れるので、かけ直しただけだ」
ソーレン「何回電話されましたか?」
リー君「2,30回ほどかなあ」
ソーレン「さようですか。それにしても・・・」
リー君「何かあったのか?」
ソーレン「ええ、ちょっと・・」
リー君「言ってみろ」
ソーレン「請求金額が尋常じゃないので」
リー君「請求金額が? いくらだ?」
ソーレン「さ、三百万円でございます」
リー君「な・・・。日本はインフレか?」
ソーレン「そんなことはございません」
リー君「じゃあ、かけ直したら高くつくのか?」
ソーレン「そうじゃありませんけど・・。先生、もしかして呼び鈴はすぐに切れませんでしたか?」
リー君「ああ、1回鳴っただけだった」

 −完−

10月20日(日)
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