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リュカの日記
by リュカ
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俺は「いや、でもネットにハマってしまったんは俺の責任やと思ってる」と。
弟は「そうかもしれへんな。でも、お兄ちゃんが今こうして引きこもりになったり対人恐怖症になってるんも、周りが悪いと思うで。ヤンキーとか。そいつらのせいで今こんな風になってしまって、悔しくない?」と。
俺は「俺は俺がこうなったのは全部自分のせいやと思ってるけどな・・・」と。
弟は「いや、お兄ちゃんのせいちゃうわ。周りに流されるままに今こうなってしまったけど、完全に周りが悪いわ。お兄ちゃんの周りって最悪な連中ばっかやったから、人と関わる喜びってのが理解出来へんのやと思う」と。
俺は「そうなんかな・・・。確かに、面白半分に武闘派ヤンキーみたいな奴らに『お前の原付壊したん○○やで』って嘘吹き込んで狙わされたりしたし、嫌な事ばっかやったわ・・・」と。
弟は「T君たちみたいなヲタクのグループでそういう扱い受けても『なんか嫌やな』程度で済むけど、ヤンキーの世界ってそうちゃうやん?恐怖感凄いと思うで」と。
俺は「Aっていう一個下のヤンキーがおってん。そいつ、俺のピアス取って、そのピアスで自分のパシリみたいな子の耳にブッスゥーって穴空けたり、『俺は喧嘩になったら石でも何でも使って相手しばき回すねん』とか言ってて、俺、Aの事がめっちゃ怖かったわ」と。
弟は「そりゃ誰でも怖いって。でも、お兄ちゃん人と関わって色々達成する喜び知らなあかんで」と。
俺は「人と関わる喜びは知ってるで?実際、ネットとかで『弟相手にも対人恐怖症が出ます』とかって相談出来る友達もおるし」と言い、弟は「そんなん、今こうやって話してるみたいに、相手が今どんな顔して話してるんかとか分からへんやん。所詮ネットや。そういうのは人と関わる喜び、って言わへんねんで」と。
俺は「そうなんかなぁ」と。
弟は「確かにヤンキーになる道を選んだお兄ちゃんにも責任あるけど、殆ど周りの奴らが悪いわ。お兄ちゃん犠牲者やねんで?」と。
俺は「××、めっちゃええ奴やな」と。
弟は「ほんまに?」と。
俺は「俺、××が弟で良かったと思うわ。××めっちゃええ奴やん」と。
弟は「そんなに?w」と。
続けて弟は「お父さんも、お兄ちゃんが苦しんでるのとか全く理解せんと『働け、働け』とか言ってたからなぁ。お父さん、今もこの会話とか聞いてるんやろうか」と。
俺は「聞いてると思うで。『アホな事話してるなぁ』って思ってるかもしれへん」と。
弟は笑ってた。
そんな感じの事を、親父の遺体の前で弟と話し続けてた。
それから、葬式会場、親父のお棺の前を後にする事になり、俺は最後に「親父、今日はそろそろ寝るわ。また明日来るな」と挨拶して、弟と二人で喫煙室に戻った。
喫煙室で弟と二人タバコを吸いながら、弟が「お兄ちゃんも毛深いよなぁw自分もこんなん」と自分の腹毛を見せてきたので、俺は「俺なんてこんなんやで」と更にビッチリした自分の腹毛を見せて、弟が「うわっw」と。
俺は「実はこれが凄いコンプレックスやったりするねんw」と。
タバコを吸い終わって、弟が「そろそろ眠い。寝るわ」と自分の寝室に入って行ったので俺は「おやすみなさい」と言って、俺も自分の寝室に入った。
でも、眠れなかったので、今度は俺一人でまた葬式会場の親父のお棺の前に行き、プラスチックカバー越しに親父の顔を見ながら「親父、今までほんまごめんな」と謝った。
続けて、小声で「俺、ショタコンやねん。男の子の事が好きやねん。ほんまごめんな」と謝った。

現在午後19時27分。
弟と交わした会話を最後まで書き上げて、ぐったりと消耗した・・・

親父の病室に泊まりこんでいた頃の母親はチョッキみたいなのを着て、本当にみすぼらしい恰好をしていた。
でも、親父の葬式になると着物への着付けをしたり、豪華な恰好するんだな、と思った。
さすがにお葬式だもんな。

現在午後19時53分。
親父が生きていた頃に買っていたコーヒーを、今最後まで飲み切った。

する事が無い。
今週のジャンプでも読もうかな。

さっきから左下奥歯がめっちゃ染みる・・・
虫歯かな・・・

現在午後22時30分。

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03月07日(金)
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