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リュカの日記
by リュカ
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その3階のリビングは通りに面していて、窓が広くて柵があり、俺は友達と遊びに行ったりしない時は、いつもその窓のところの柵に腰を下ろして通りを眺め続けていた。
その大阪の街は街というより町と言った感じの下町で、俺が通っていた中学の生徒たちが、いつも俺が眺めているその柵の下を通って下校しているのが確認出来た。
俺は子供の頃から神経質な病気みたいなところがあり、その窓際の柵のところから人が見えると、その人が自分の視界の外のはるか彼方まで歩いて消えて行ってしまうまで凝視し続けないと気が済まない事があり、いつもそこから通りを歩く人々を眺め続けていた物だ。
俺は学校から帰って3階の窓際に行き外を眺め、日がくれてもそのままで、一人オールにいそしんでいた。
夜のとばりが去って、太陽が昇り空が明るくなっていく風景を眺め続けるのが好きだった。
早朝になり、まだ人も殆ど通らない通りを散歩して駅まで向かい、また一人で家に帰ってきて、朝食を食べ学校に行き、一晩中起きていた寝不足から中学の授業じゃずっと爆睡し続けていた。
そんな無意味な一人オールを繰り返していたあの中1の頃に戻りたい。
あの静寂で、世界が自分一人だけの物になったような感覚が好きだった。

俺がその窓際の柵のところからいつも外を眺めているので、当然俺の通っている中学の生徒たちも下から俺の姿を目にする事になる。
また、俺は神経症で、時にヒステリックに家で叫ぶ事があったので、通りの生徒たちにはまる聞こえ。
学校の校庭でたまに上級生の女子集団とすれ違った時に「キャー」と言われたりしてた。
俺は自分が異常者だと思われ、怖がられているのだと思って、その度に恥ずかしい気持ちになった。

10代半ばの頃、神戸に戻ってから、つるんでたヤンキー連中たちとよくオールになった。
俺はこの頃にはオールは嫌いになっていた。
寝不足の披露が半端ないからだ。
俺は中1の時に散々一人オールに明け暮れていた。
でも、周りの連中は夜通し徹夜で過ごす事にとても新鮮さを感じているようで、みんながオールにハマってた。
俺はその頃にはとっくにオールを卒業したい気分になっていたので、周りがやたらとガキに見えた物だった。

若いって良いよな、幼いって素晴らしいよな。
見る物全てが新鮮で、何だって達成出来る気分だったな。

俺が人生が嫌になったのは、人生が性に支配されていると知ってからだ。
みんながみんな右に倣えで女を愛し、「綺麗だ」と言って崇めてる。
当時、俺よりちょっと上世代の間では「女に貢ぐ」という行動が当たり前のようになっていて、俺は何故女を愛さなければならないのか、女に貢がなければならないのか、女を綺麗だと思わなければならないのか、そこに強い疑問と反抗心を芽生えさせていた。
女だって小便もすりゃ、糞もする、ゲロだって吐く。
そんな生き物を、世の男共はみんながみんな「綺麗な存在」として崇め奉ってて、自分もそうしなけりゃならないのかと思うと、女という存在が憎くてたまらなくなっていった。
そんな時、俺は部活の後輩の男の子の一人がとても可愛らしい顔をしている事に気がついた。
同性だったら、自分もそうだし、小便しようが糞をしようがゲロを吐こうが許せる気がした。
そうした汚い部分があったところで、彼らを「綺麗だと思わなければならない」と強いられる事が無かったから、俺は男の子こそを好きになって、女を心のどこかで憎むようになって行った。
もちろん、当時仲良くしていたTさんみたいな女の子は居たし、好意も寄せていたのだが、男の子を好きな気持ちの方がはるかに上回っていて、「強制されない」という事実によってより強く少年という存在に惹かれるようになっていた。
そんな感じで、当時バイだった俺は自分の内側にある興味の95%くらいを少年に向けるようになっていって、それゆえ、それを許さないだろう人間社会に強く絶望して行った。

自慰をした時とか、俺はその後よく軽い吐き気にみまわれる事が多かった。
女を対象に自慰をした時、成人男性を対象に自慰をした時、軽い吐き気に襲われる。
でも、少年を対象にすると吐き気が出なくて。

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08月03日(水)
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