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リュカの日記
by リュカ
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俺はジャンプの漫画は毎週全て読んでいる。読まなければ気が済まない。
もちろんブリーチも読んでいる。
読んでいるけど、あまりのつまらなさに息苦しささえ覚えてしまう。
しかし、この26巻の表紙に描かれている「ルピ」というキャラクターの容姿が、俺の中でのあの子のイメージと被ってて、何だか凄く可愛らしかったので買ってしまった。
買ったは買ったけど、多分読む事は無いと思う。
「ブリーチ」の単行本を買ったのは、これで2冊目だ。
以前、14巻の表紙に「山田花太郎」というキャラクターが描かれていて、その容姿が俺が中学の頃に好きだった男の子と被ってて、やっぱり可愛らしくて買ってしまった。その14巻も、買いっぱなしで結局読まずに放置されてる。
本屋を出た俺は、スターバックスに向かって、そこでコーヒーを注文した。
少し落ち着いた状態で、この幸福感をかみ締めていたかったのだ。
今朝あの子と交わした会話を思い出してた。
会話はポンポン進むので今朝は実感出来なかったけど、その内容を改めて思い出してみると、あの子は俺に対して死ぬほど嬉しい事を言ってくれてた。
それをかみ締め、またボーっと浸ってしまった。
これで、もういつ死んでも構わない。たとえ死んでも成仏できる・・・
そんな気持ちが沸いてきた。
凄く満たされた気持ちになってた。
コーヒーを飲み終えた俺は、タバコを吸う為、一度店の外に出る。
ウォークマンから聴こえてくるGARNET CROWの「夏の幻」という曲が心に沁みた。
そうやって幸福感に浸っていると、バス待ちのジイサンに声をかけられた。
「今何時ですか」と。
この感覚を邪魔された事に少しイラっときたけれど、素直に「今は午前10時33分です」と時刻を教えた。
その後、タバコを吸い終えた俺は店の中に戻り、コーヒーのおかわりを注文した。おかわりからは100円なので、おかわりしないと元が取れない。
席に座って、2杯目のコーヒーを飲み始める。
しばらくすると、視線を感じた。
俺の斜め前に男が突っ立っていて、俺の方をジッと見ている。
完全に無表情だ。
俺は後ろを振り返る。
そいつとの対角線上に位置しているのは俺一人。確実に俺を見ている。
そいつは26〜29歳くらいで、ゴリラ面でアゴヒゲを生やしゴーグルみたいなものを掛けていて、頭にはニット帽。
格好は今時だし、身長が高くてかなり力も強そうだ。
ハッキリ言って、苦手な人種。
俺もそいつの事をジッと見返す。しかし、一向にそいつは俺への視線を逸らさない。
脚がガタガタ震え出す。顔が火照って真っ赤になった。
対人恐怖症の兆候が現れたのか、単純に恐怖感を感じているのか。
怯んでしまう。
もう一度、そいつの方をチラッと見てみる。
やっぱり、俺の事をジッと見ている。
しばらくすると、そいつは俺の正面まで移動してきた。視線は俺に向けたまま。俺との距離は約2メートル。
何か、俺がさっき駅のホームでオッサン相手にやった事と全く同じだ。
でも、先に視線を向けてきたのはどちらの場合も相手の方から。
メッセの子は、こいつと同じ系統のゴリラ野郎にもやられてる。
勇気を出して、俺はもう1度そいつの方に視線を向ける。
そいつは未だに俺を見ている。
『ここまであからさまに見られているなら、言ってやっても不自然にはならないよな・・』と考え、俺は遂に声を出す。
最初は小声で「・・あの・・なんですか・・・?」と。
そいつはいぜんとして俺を見ている。気持ち悪いくらいに無表情だ。
今度は、少し声を強めて「なんですか?」と言った。
聞こえてない訳が無い。
そいつは、「うんうん」といった感じでうなずき始める。
俺は、ポケットに入れているミニカッターを握り締める。
E君が女共に監禁された事を聞かされ、『もしも自分がそういう男の子が襲われそうな場面に遭遇したら・・・』なんて事を考え、数日前に大学生協で購入したのだ。
その当日に、さっそく自傷行為に使ってしまったミニカッター。
刃渡り約7mm程度。条例にも引っかからない。
首でも切らない限りまず殺傷能力は発揮しないので、普通のナイフよりも使う事に躊躇しない。以来、俺は常にそれを持ち歩いている。
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02月03日(土)
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