ID:11544
抱茎亭日乗
by エムサク
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■『人魚姫』,さよならビュッフェ,Mt.レースイ スキーリゾート,『レースイの湯』,『Airport Garden』
 温泉に入って、朝食バイキングの会場へ。「真理さん」と声をかけられ驚く。やば、スッピンだよ。ギョエ、舩木壱輝さんではないの!
「え?なんで?」かなり動揺している私。
「朝食券もらったんで」
「一人?」
「はい」
で二人で朝食。戸惑いながらも楽しい。

「昨日はあの後カラオケ行って、2時間前まで『GRACE』にいましたよ」。
すごい。舩木さんは間もなくチェックアウトですぐに帰らなくちゃ、とのことで多分10分もいなかったような気がするが、幸せな一時だった。

 チェックアウトして市民会館。映画祭グランプリの『人魚姫』を見る。
これまた「ファンタジック・ラブストーリー」でタイムスリップものだが、大変良かった。

お母さんが強烈。人を激しく責め立てるところなど私の母みたい。
自分でも不思議なくらい泣いた。目が腫れた。やっぱりグランプリだわ。
それはいいけど私の顔は今朝のスッピンより酷くグジョグジョになってしまった。

 張魔夫さんご夫妻にご挨拶。何度もご馳走になってしまったので、せめてお昼を御馳走させて下さいと思ったが「いいから、何食べる?」
私は一人でビール。

 高橋玄さんと『ポチの告白』プロデューサーも食堂に来て、別のテーブルで話していたら玄さんに電話が入り「知らない、何それ?」などと言っている。
「『CHARON』がゆうばりファンタランド大賞をとったらしい。授賞式に出ろって」。

おお、やったあ!昨日『俺家』でも熱く語っていた映画祭プロデューサーの小松沢さんが選んでくれたのかしら?と思ったら(失礼!)、そんなお手盛りの賞ではなかった。

観客のアンケートで、ハリウッドや日本映画の大作から自主映画まで、全ての参加映画の平均得点で『CHARON』が1位になった。玄さんはアンケートのことを知らなかったし、私も他のところでは書いていたが、『CHARON』では書かなかった。だから内輪の組織票などでもなく、見たお客さんの評価なのだろう。これは本当にすごい。

私「表彰式はどこなんですか?」
玄さん「レースイだって。もう行かなきゃ」
私「あ、違う!レースイじゃなくて、ここです。市民会館の上の階ですよ」
ふぅ。

 上の階が「さよならビュッフェ」の会場で、次々いろんな人がスピーチをしていた。
ワインを飲む。

「毎年、映画祭のムードメーカーとなる人がいます。今年は、何と言っても奥田瑛二さん!」と紹介されて奥田さん登場。ホントに精力的に映画を見て交流して若手と話して、って感じで素敵だった。

夕張では『CHARON』と上映時間が重なって見られなかったのだが、奥田さんの監督作品『るにん』は東京では12月に公開らしい。是非見なくちゃ。

ゆうばり市民賞の発表があって高校生とは思えない貫禄の男子が壇上へ。

最後に発表されたのがゆうばりファンタランド大賞で、玄さんが壇上から川本淳市さんを呼ぶ。
二人並んで賞品を受け取って、玄さんが受賞スピーチ。
「10年前に2億円かけて作った映画をゆうばりに招待してもらいまして、それがこけて、この『CHARON』が駄目なら映画を…」でこみ上げるものがあったらしく、言葉に詰まっているのを見て、私の『人魚姫』で緩んでいた涙腺は再び壊れる。

玄さんが川本さんにマイクを渡して、川本さんが「午前6時から午前6時まで、翌日のフィルム代を工面しながら撮った本当に手作りの映画なんです」と続けて、拍手ー。

ああ、夕張に来て良かった!なんて素敵なこと。
ステージから降りた玄さんがカメラ攻め、サイン攻めにあっている。
私も腫れ上がった目だけど、玄さんと張魔夫さんとの記念写真を奥様が撮って下さる。

 皆さんは空港への専用列車の出る夕張駅へ。私は荷物をとりにシューパロへ。川本さんとAさんらがいて、Mt.レースイへの車に同乗させてもらう。
ホテルマウントレースイの目の前がJR夕張駅。

ホテルロビーは専用列車を待つ人たちでいっぱい。更衣室で着替えて出るともう誰もいない。

スキーウエアはスキーショップJIROで15年ぐらい前に買ったものだが、あんまり古い感じはしない。と思う。


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02月28日(月)
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