ID:104448
暴かれた真光日本語版
by 日記作者
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■ヨーロッパカルト事情
337 ヨーロッパカルト事情-1 M 2004/03/29 16:12
フランスでの反カルト法の成立過程、及びアメリカとの考え方の相違がのべらられています。少し長くなりますが、アドレスの貼り付けではなく、要約をコピーします。
ヨーロッパ・カルト事情(1)/広岡裕児
(国際ジャーナリスト・パリ在住)
セクト(破壊的カルト)とは何か(第1回)
こんにち、フランスがセクト(破壊的カルト)対策の先頭に立っていることはまちがいない。 そのフランスに住んでいることもあって、日本でセクト問題の関係者とよく話す機会があるが、あまりにも誤解が多いので驚かされる。 たとえば、一九九六年に日本の衆議院にあたる国民議会特別委員会が報告を発表し(報告担当者の名をとってギヤール報告ともよばれる)、そのなかに一七二の「セクト」のリストがでたが、このリストに出ている団体は活動を規制されるとか、モルモン教やバプテスト教会もリスト・アップされているなどと指摘する人がある。また、昨年六月に成立した一連のセクト対策の法律改正を宗教弾圧の特別立法だと思っている人もいた。 賛否は別として、ほんらい、もっとも正しい認識をもっていなければならない学者やジャーナリストとて例外ではない。
もっともこれは誤解した人々だけの罪ではない。 フランスの名のある社会学者・法学者・宗教学者や宗教家の一部が恣意的にまちがった情報を流している。 しかも、それが誤報であると識別できるだけの人権や政治、宗教のあり方などの基本的な情報が日本にあまりにも不十分にしか伝わっていない。 アメリカとヨーロッパでは全然違うのにいまだに「欧米」などと一くくりされている。フランスそのものへの理解にしてもフランス革命から始まって、せいぜいドゴールの一九六〇年代でとまっている。世界は一九六〇年代から劇的に変化した。フランスはその中でもとくに激しく変わった。 私もなんどか記事を書いたが単発の記事では無理であった。 こうしている間でも日本ではセクトの被害者は着実に増えている。 さいわい乙骨さん押木さんのご尽力で場を得たので、これから、じっくりと腰を落ちつけてこの問題について述べてみたい。
338 ヨーロッパカルト事情-2 M 2004/03/29 16:20
第一章 二つのセクト問題
1 フランスとアメリカの対立
ユーゴ空爆の後処理にパリを訪問したアメリカのマドレーヌ・オールブライト長官は、ベドリーヌ外相に対してフランスでの宗教の自由の侵害について注意をうながした。 いま「セクト」について、アメリカ政府とフランス政府は真っ向から対立している。(ドイツ・ベルギーもフランス側に立っている) これはフランス人とアメリカ人の気質のちがいではない。 フランス国内でも先に書いたようにアメリカ的見方をして、国民議会や政府、市民団体を激しく攻撃する人がいる。逆にアメリカ国内でもフランス的な運動を続けている人達もいる。 この対立の原因は、深いところで相異なる二つの「セクト問題」の存在にある。
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11月17日(水)
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