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暴かれた真光日本語版
by 日記作者
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■034 pseudoscience
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数万年前に核戦争はあったのか?
岡田光玉氏の教えによれば、1万年ほど前に海底に沈んだアトランティス大陸とムー大陸の間には、原水爆を用いた核戦争があったという。
(崇教)「真光」誌 昭和60年7月号 六月度月始祭救い主様み教え
(部分抜粋)
...結局、原因は恐るべき「集団霊障」である、アトランティス大陸文明とムー大陸文明は、嘗て、原水爆を使ってさえやったほどのものすごい大戦争をしたのですが、さらには、金星や他の遊星にいた霊と現界に肉体を持った人間界との闘争もあったのです。...
核戦争があったのなら、その痕跡が地球上のどこかに残っているのではないだろうか?
もし仮に、核戦争が過去(数万年前)にあったならば、現代科学はとっくに発見しているはずである。
原爆でできる特徴的な核種は自然界に存在する元素よりもやたら中性子が多い核種である。それらは放射性崩壊を起こして長い間には安定元素になるが、これが存在すると同位体比率は自然のものと全く異なってくる。したがって、過去に核兵器が使われたならば、地層の同位体比率を調べる研究ですぐに分かるはずである。こういう研究は地層年代測定でよく使われてるが、過去に核戦争があったなどということを示唆する結果は全く出ていない。
さらに、昔から岩石に超重元素が残っていないか調べてる研究者がいるが、かつて核戦争があればこういう学者が真っ先に気づいてるだろう。原子核理論によれば、超ウラン元素よりさらに重いところに陽子数・中性子数・核子数のマジックナンバがあることから、その付近にかなり安定した元素があるのではないかとして、探索が進められている。それらのことを超重元素というのである。加速器で超重元素を作る研究もなされているが、地球生成のころから宇宙で作られた超重元素が残っているかもしれないと、岩石も調べられてる。
水爆なら反応時の猛烈な中性子放射で、普通では考えられない重い超ウラン元素がたくさんできる。アインスタニウムぐらいまで。原子炉ではせいぜいキュリウムぐらいまでしか出来ない。こういう超ウランは半減期が短いので証拠は残らないかといえば、答えはノー。化石に痕跡が残る。
どういう痕跡かというと、このぐらいの超ウランは崩壊に「自発核分裂」をするものが多い。中性子がぶつかることなく勝手に核分裂する。この超ウランが堆積岩や溶岩に混ざって取り込まれて岩石の中で核分裂をすると、これが周囲の岩石組織を破壊した痕跡が残る。
これの研究も、超重元素の研究と重なる。超重元素も自発核分裂で崩壊すると考えられているから、岩石に超重元素の自発核分裂痕跡が無いか調べられている。
もし岩石に超重元素の自発核分裂痕跡が発見されたら、世界的なニュースになる。しかし、現実には発見されていないので、数万年前に核戦争があったなどとは、現代科学からは到底認めることはできない。
自然に存在する元素で最も重いものはウランだと言われるが、実際には超微量でウラン鉱石にプルトニウムも検出される。これはおそらく宇宙線の中性子でウラン鉱石中のウラン235が核分裂し、そばにあったウラン238が中性子吸収してプルトニウムになったりしたものだと考えられる。 よって、プルトニウムだけでは過去の核戦争の証拠とはならない。
また、10億年以上前には天然の原子炉があったかもしれない。ウラン238と235の比率は、ウラン235の半減期が短いために地球誕生当時は現在よりも235が多かったと考えられる。
現在のウラン235の含有量では自然に核分裂が臨界になるはずがないけども、昔の235が多い時代なら、ウラン鉱床内に地下水があれば水が減速材として働いて核分裂が臨界だった可能性もある。実際にそういう鉱床が見つかっている。
http://www.ies.or.jp/japanese/mini/mini_hyakka/43/mini43.html
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11月29日(土)
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