ID:104448
暴かれた真光日本語版
by 日記作者
[88002hit]
■098 judge
この時から紛争が表面化するのでありますが、一体この紙は何を意味しているのでしょうか。「ヨのみ霊」というのは、教え主の地位を指すのだと言う人もいます。
確かに教義上、「ヨの御霊」というのは、そういうふうに解釈できなくはないような箇所があります。「ヨ」というのは、教義に入って恐縮でございますけれども、現世を支配している霊魂をさすようであります。
この教団の教義によりますと、アイウエオ、カキクケコと支配する霊魂が変わってまいりまして、今「ヨ」の世界で、その次はラの世界になるのだそうでありますが、
「ヨ」は現世を支配する霊魂を指すものであるというのであります。しかし、この文章に続く筈の上も下もかくされていてわかりません。
その後、教団のお祭りが行なわれた時に、初めて甲子氏と関口氏の間でどっちが上座に座るのかということで、言い合いになったことがあります。
その時は、関口氏が後に入り、甲子氏が先に入りますが、お祭の主祭は関口氏が行なうという妥協が成立いたしまして漸く会が開かれました。
そして数日後に、関口氏は写真「4」のような通達を皆に出しました。これは大変、わかりにくいと思うのですが、依命伝達書というのであります。ざっと読みますと、
「初代教え主様生前の御遺言により、下記の通り御神示を伝達します。ヨの御霊もちて娘に与えよ、四九年六月一三日御神示、
恵珠様(注・甲子のこと)の使命、及び任務について、地上の代行者である。よってご神事一切を行なう。したがって教団全般を総括し、掌理する。よって教団規則上の代表役員である。
二代様のご使命、及び任務について、二代様とは、世界本山建立と布教、宣伝拡大の陣頭指揮者であり、表面に立たれるミヤクである」
云々と書いてございまして、こういうものを秘書課長が持ってくるのです。
この秘書課長というのは、甲子派の推進者の一人で、これにサインをしてくれということで、上の方に○というのは、関口氏が見たという印で、これによってこの通達書が道場長、その他に配られることになりました。
そしてこの日以降は、甲子派が教団の本部を占拠して、関口氏は追っ払われて別の場所に行くということになりますが、これはあまりにひどいではないかということを、
幹部の一部、特に六月二五日の通夜の席で聞いている幹部等の何人かは非常に怒りまして、これでは教え主の地位を僭奪されたようなものである、こんな変なことはあるはずがない、
黙っていてはこの教団は駄目になる、といって関口氏に理非をはっきりさせるよう迫ります。
そこで関口氏は自分が教団の教え主であるということを甲子側に言い渡しましたが、もちろん向うは聞かない。四九年の九月一九日になって、東京地裁に代表役員の地位を定める仮処分を提訴したわけであります。
提訴いたしますと、その審理を通じまして今申し上げたような経過は出るのでありますが、裁判所は「御神示というのは、何ですか。コピーではないか。もっとはっきりしたものを出せないのか」
こういうことを甲子例に何回もいうのですが、甲子側はなかなか出し渋っている。そして仮処分の一番最後に出したのが二枚ございます。それをご覧に入れます。
写真「5」が表書でございまして、四九年六月一三日午前二時、久万ぶり重大神示と書いてあります。これは先代の岡田氏の字であることは、ほぽ確認のできるものであります。これが表書です。
次の写真「6」が本文の最後の一枚です。これは「思い出さしめん為、しばし仮にヨだけ秘かに持ちて、ヨの御霊をもちて娘に与えよ、間に合わずこの地、時を待て、八月一〇日二七、所与えられん。
思い立ったら吉日よ。もう、一度他の仕組みでカ 外に うまくそらさんも」というのです。
この二枚の紙を出したのですが、法廷にはこの原本の御神示綴りを持ってきました。その原本には、四、五枚の御神示が綴られているのですが、その一番先とこの一枚分だけを開いて、後は全部封印して提出したのです。
[5]続きを読む
05月25日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る