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暴かれた真光日本語版
by 日記作者
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パリでは、「社会保護、健康、連帯の雑誌」、『ヴィヴィア』一九九七年四月号に掲載された潜入ルポ、「セクトと健康」は、解散通告とまでは行かなかったけれど、メディアが教団に与える直接的影響を示している。このルポは、セクトが健康を売りにして金銭を奪うので、ひっかからないように読者に情報を与えるという主旨で書かれており、崇教真光は冒頭でその代表的な例として取り上げられている。
「恐るべき日本のアソシアシオンに潜入した女性」
ベネディクトが、初級研修で、 「癌は霊障に他ならず、肉体的問題にはすべて霊的起源があり、薬は毒になるだけで、病気は逆に体を清浄にしてくれるのである」という教えを受け、「なんて狂った教えだろう」と感想をもらしている。 この記事によって、崇教真光は月並祭の会場の七月以降の賃貸契約を五月の段階で一方的に解約されることになった。もちろん、その会場の責任者が、この記事を読んだからである。会場のあるパリ郊外の地区は共産党の地盤であり、先の総選挙と何らかの関係があるだろうと予測される。
<著者紹介>
樫尾直樹(かしおなおき):1963年生まれ、慶應義塾大学文学部助教授。専門は、宗教人類学、宗教社会学。
特にフランス語圏の宗教に詳しく、日系宗教(真光・創価学会)の現地での活動についてもレポートしている。
国立国会図書館の雑誌記事索引で樫尾氏を検索してみると、いくつかの論文を知ることができる。
(解説)
ちゃんとした宗教学者に、このようにレポートされるとは、いかにフランスにおける崇教真光の活動に問題点があるか、如実に物語っている。
初期研修のテキストで高橋晄正・杉靖三郎氏の書籍から引用して医学を批判しているが、今度は樫尾氏の著作でたっぷりと批判されている。
この本は公立図書館(岐阜県立・大垣市民など)や大学図書館に所蔵されている。
所蔵http://webcat.nii.ac.jp/cgi-bin/shsproc?id=BA57182659
カルト人類学の視座――日仏比較カルト/セクト論 (特集2 宗教による人権侵害、消費者被害の実態と対策)/樫尾直樹
「自由と正義」52(2)88〜101 (通号623)[2001.2]日本弁護士連合会発行
www.nichibenren.or.jp/jp/katsudo/syuppan/jiyutoseigi/2001/2001_2.html
所蔵図書館 ttp://webcat.nii.ac.jp/cgi-bin/shsproc?id=AN0032737X
<現代フランス社会のセクト現象> P96-97 部分抜粋
(1995年12月の議会報告を受けて)
1996年1月に本報告書が出版されてから、少なくとも半年の間、テレビや『ヴェエスデー』、『エヴェヌマン・ド・ジュディ』や『ヴィヴィア』などの雑誌等のメディアでセクト批判が激しく展開された。 1980-1990年代にかけてのメディアや反セクトの民間機関のセクト批判の例を挙げてみよう。
フランスには30ほどの日系新宗教があるが、その中でたとえば創価学会は、原発関係機関の近くに拠点をつくっているなどとしてスパイではないかという疑いをかけられた。ちなみに、創価学会はそのすべての嫌疑に対して名誉毀損で出版社を訴え、すべて勝訴している。その他、政治への進入や法外な献金などの批判を受けている。
同じく日系宗教の崇教真光は、「病気になったとき薬を飲むのは身体に悪い」というその薬毒論の主張に対して、健康な肉体への危害であるという批判を受けている。その他、マネーロンダリングや法外な献金などの批判を受けている。
また、エホバの証人に対する輸血拒否批判や統一教会に対する合同結婚式批判は日本と共通しており、世界で広く見られることである。
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01月28日(水)
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