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暴かれた真光日本語版
by 日記作者
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■信仰と医療
多くの新興宗教の中には、教祖の持つ予見力や治癒力が信者を急速に増加させた例があるが、それが果たしてトリックなしにされたのか、不純なトリックであたかも教祖が超能力をもつように演出したものであるかを正しく識別することは、なかなか難しい。最近のオウム真理教のごとくに、純粋な信仰を求めて入信した者が強力な教祖の権威と暴力によって、いったんその宗派の中で各自の役割をもらうと、もうそれから逃れることができなくなるという機構を持つ偽宗教もある。その際は仕掛けられた奇跡または見かけの偽超能力を一般人がどう見抜くか、この点にわれわれのこれまで培ってきた正しい科学による判定力がどこまで真実を解明できるかが試されている。
アメリカの医科大学の中には"caring for the soul"(魂へのケア)と呼ぶ全人的医療を標榜する科を設けるところが増しつつあるという。先端科学万能への魅力の喪失の影が、20世紀末に顕在化したとも言うことができよう。
近代医学は多方面に進展し、臓器移植や遺伝子医学などの面で大きく発達したが、ライフスタイルによってもたらされた生活習慣病を撲滅するまでにその力を発揮することは20世紀末の今日においてはまだ成功していない。
今日、医師の診療を求めてくる患者の60-90%は心身のストレスによる病気である、とボストンのディコネス病院心身医学研究所長のH・ベンソン博士は述べ、在来の医学が、生活習慣病の薬物的、外科的治療にはうまく成功していないと反省している。
おおよその目安であるが、アメリカでは1年に300億円が近代医学以外の、信仰療法をふくめた医療費として費やされているという。また新しい医療や東洋医学的療法に関する本やテープの売れ行きが増しているそうである。
これまで信仰療法な関する文献はあまり日の目を見なかったが、元米国NIH(National Institute of Health)研究所の精神医学者、D・ウィルソン博士は、宗教に関する病気の癒しの文献がすでに200以上もあることを報告している。
11月20日(土)
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