ID:104448
暴かれた真光日本語版
by 日記作者
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■憑依の精神病理
精神障害は精神の異常や偏りを総称する広い概念で、精神病は精神障害の一部だって。

心因は『憑依の精神病理』の中にもあった。違う章での説明だが、書き写す。
「典型的な心因は家庭内の些細な事件とか、人間関係が多い。これとは別に
祈祷師や占い師による暗示も憑依発症の心因となる。宗教儀式における太鼓たたき
などの常同的な行為で発症することもしばしばある。」だそうだ。

読む者の信念や経験によって、同じ本でも持つ感想は違うだろう。それでも
一度、虚心になって通読してみてもいいのではないか。

もうひとつ感想を言うと「よく無事だったな、私は」だよ。霊動も出ていた、
霊査も受けていた。よく振り回されなかったものだ(いや、振り回されたな)。
背中に汗をかいたよ。


392 名前:参考書ネタ 7/8 投稿日:02/03/09 13:12
上記の本を読んだ後、下記の本に目を通した。破壊的カルトやマインド
コントロールに関するHPや書籍でしばしば推薦されているものだ。
今まで読む気が起こらなかったのだけど、ようやく気が向いたよ。
(組み手だったことの後遺症だろうね。憑依なんていうものからは
遠のいていたかったんだ。ようやく直視して勉強する気になったらしい)

『超能力と霊能者 現代の宗教8』高橋紳吾 岩波書店 1997年
ISBN4-00-026078-2

表紙見返しには、こうある。
「超能力や憑きもの、心霊主義、サイ現象、カルトのマインドコントロールなど、
古今東西を問わず事件や犯罪となって世間を騒がすことの多い現象には、なにか
共通点があるのだろうか? 超能力や霊能者の実態を、生理学的・精神病理学的に
解き明かし、現代宗教のかかえる問題の背景に迫る。」

筆者は精神病理学・精神医学を専門とし、特に都市におこる憑依現象に着目
しつづけている医学博士だそうな。

それで、『憑依の精神病理』がこの本の中で引き合いに出されているんだ。


393 名前:参考書ネタ 8/8 投稿日:02/03/09 13:14
症例を一件出したあと(これがS教団の「〇〇のわざ」という治療を
受けた人の憑依例で診断は「祈祷性精神病」)、こう書いているんだ。
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この様な事例に遭遇する精神科医は少なくないらしく、たとえば浜松医大の石川元は
「S教の体験的理解」という研修会参加のルポを専門誌に載せ、北大の大宮司信は
この教団の一〇自験例を検討した論文を発表している。(P93)
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そして大宮司氏の「従来わが国の民間信仰や新宗教は(中略)精神医学的な危機に陥る
恐れがある。」という意見も紹介している。注で『憑依の精神病理』を明記してる。

このくだりを読んだときの感想は「ぞっとしたのと同時にほっとした」だ。
「大宮司氏の危惧が精神科医なり精神医学の世界で無視されているわけではない、
ってことはやはり危ないか・・。でも、信者一人一人が精神医学的な危機に陥る
危険性について着目してくれている精神科医はひとりではないんだ」と思ってさ。

それにしても、2冊読んで >>241 が教えてくれたことの信憑性が増した感じだ。

以上は私の勝手な感想なので読み違いもあるかもしれない。公平に抜き書きをして
いるつもりだが、バイアスがかかっている可能性なきにしもあらずだ。
関心を持った人は各自で読んでいただきたい。

10月21日(木)
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