ID:104448
暴かれた真光日本語版
by 日記作者
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■ザ・掲示板5
『謎の神代文字』『謎の上記』 佐治芳彦 徳間書店 を、猛スピードで読んでみました。
おもしろかったです。
結論から言うと、佐治氏は「古史古伝」は後世に執筆されたもの。と認識しておられるようです。
偽書とされるポイントは、@正史である記紀の記述にそぐわない内容 (>>44 >>46参照)
A神代文字 に尽きるようですが、氏は、それらがどこから来たか?ということにポイントを
おかれているようでした。(少なくとも、私はそう解しました。)
興味深かったのは、氏が<神話>をフロイトの個人的レベルでの無意識の適応ではなく、
ユングの説く、民族的集団無意識(潜在意識)で提起しておられることでした。
『上記』は、貞応二年(1223)、九州、豊後の国守の大友能直の手で編修されたそうです。
義直は源頼朝の庶子だそうで、母は上野国利根郡の郡司大友四郎大夫の娘とか。
母の姉の嫁ぎ先、京都の斎院次官藤原親能邸で生まれ、頼朝に召され・・・承久の乱。
佐治氏は、『上記』編纂の動機を、親鸞や日蓮の発起、または徳川光圀の『大日本史』に
なぞらえておられました。
士族出身の教育者・研究者だった吉良善風が明治10年に発表した『上記鈔訳』をみて
明治期の国文学者・佐村八郎が<偽作>と断定して以来、偽書説が定説になったようです。
『上記』全巻を目にしての判断ではないにもかかわらず、ギョーカイではタブーになってしまい、
結局、アマチュアの手に委ねられているのが現状のようです。
『上記』は、全国から語部を集めて編修し、また、大友能直の神秘体験も記してあるようです。
鎌倉時代の書によくあるパターンですし、これも、鎌倉時代の書とする決め手にもなるのかな〜
と、思ったり。
つづく
[94]寧々 04/05/23 0:43 V7VuCYqULAM
『上記』は平清盛が偽書とした「新はりの記」が底本であるという説もあったり、
大友能直が「山窩資料」を奪い取り、1600人もが殺されたという説もあるのだそうです。
私には「山窩」はピンときませんでしたが、「漂泊の山の民」集団だとか。
で、佐治氏は、<苗族>の名を出しておられるのです。
アリババ、 \@.@/ もう、ビックリ!!!
しかも、ウガヤフキアエズが即位して后を冊立する時、出雲に隠退していたオオクニヌシが
出て来て、ヒコホホデミの后であった<わだつみ(海神)の王女>トヨタマヒメの妹にあたる
タマヨリヒメとの結婚を、初代ウガヤフキアエズに勧めたというのです。
アリババ、 \@.@/ 二度、ビックリ!!!
そして。平田篤胤が「肥人書(日文=アヒル文字)」「薩摩人書(アヒル草文字)」とした文字を、
西村真次氏が、前者は<苗字>であり、後者は久米邦武氏の説にある<マライ字>として、
こうした文字が伝わったことも「十分に想像できる」と述べられたとか。
アリババ、 \@.@/ 三度、ビックリ!!!
さらに。うまく説明できないのですが、マライ・ポリネシア語が、大きく関係してくる予感・・・・。
佐治氏は、著書の中で、「神代文字」に対するアプローチの方法をあげておられました。
私自身、矛盾を感じることもあったので、もう一度、じっくり読んでみたいと思います。
追伸:
『竹内文書』の中の「五色人」は、狩野亨吉氏の論文「天津教古文書の批判」で
一つの偽書説の要因としてとり上げられていました。
私は五行説を取り入れたのだと思ったのですが、これは、明治になって日本に入ってきた
ドイツのブレーメンバッハの学説にあるのだそうです。
それで思い出したのですが、マヤにも五色(見方によって四色)の観念はあるのです・・・・。
[95]寧々 04/05/23 22:41 V7VuCYqULAM
>>2
> 斎部広成撰「古語拾遺」の冒頭で「蓋聞けらく、上古の世に未だ文字有らざるときに、
> 貴賎老少口口に相伝へ前言往行存して忘れずと聞けり」
につづく、
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03月13日(日)
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