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暴かれた真光日本語版
by 日記作者
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■宗教に入るひとの心が分かりますか?
私のおもいは、単に真光教を身近なものとしてみようとする私の努力や、講義を
何とか精神病理の公式と結びつけようとした私の作為的な“想念転換”によるもの
かもしれない。」(P143)

三日目
「医学者の文献が本来の論文の意図とは異なって援用されていたように、ことだまの
説明は、語呂合わせや言葉あそびの世界を思わせる。馬鹿らしいといえばそれまでだが、
そのつじつま合わせたるや目をみはるものがある。これらを“馬鹿らしい”と一蹴したり、
“馬鹿らしいがとても面白い”と考える能力の欠如した人が、思わぬ影響をこうむって
真光教入信を契機に発病するのではないかという連想が講義中私の頭の中をたえず支配
していた。」(P145)


392 名前:読書ネタ3/3 投稿日:02/04/30 20:26
(三日間の講義を終えて)変化はなぜ起きなかったのか
「真光教によって症例がどう影響されたかを追体験するというとてつもない命題をとく鍵は、
なぜ私が真光教の影響をうけなかったかというところを出発点とするしかなかった。
睡眠、薬物、感覚遮断といった積極的な働きかけを補助物とすることなしに講習がおこなわれ
ているという点から考えて、先述した“言葉あそび”のような講義内容が病的思考に似ていると
いった点が、何らかの問題究明の手がかりになるのではなかろうか。」(P147)
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読んだ感想。
「段階を踏んで説明してゆくものの、途中で突如、論が飛躍するのである。」について。
講義の内容は結構覚えているつもりなのだけれど、論理展開についてはどうだったか
碌に覚えていない。ということは、飛躍した論を理屈で理解できず丸飲みしていたのかも
しれないと思った。恥だなあ。
「言葉あそび」に同氏が着目しているのが新鮮な驚きだった。言葉あそび的な教えが
多いのは確かだね。症例に影響するかどうかはわからないが、御聖言にも言葉遊び的な
神示は多いし、日常生活の中で組み手の思いや考え方の基盤として語呂合わせは大分
入り込んでいると思う。(影響については霊動霊査のショックや教えの内容や道場での
集団心理も考慮した方がいいんじゃないのかな)
それから、第三部「「宗教と科学」そして「宗教と精神療法」を考える」」 について。
マインド・コントロールに関する話が甘すぎるのではないかと思う。精神療法で行う
マインド・コントロールと宗教のそれとの違いを言ってるが、説明不足ではないか。
一般的な精神科医(?)の発言のためか、カルト問題に関わっている社会心理学者、
聖職者等との認識の違いが大きいようにみえる。生き方を楽にするための、ちょっと
した考え方の変更を示唆するアドバイス(と読んでいて、私には思える)と破壊的カルトの
用いるマインド・コントロールを同列に語って欲しくない。


393 名前:読書ネタ・まとめ 投稿日:02/04/30 20:28
以上は私の感想なので、見落とし・勘違いや抜き書きの不適切な部分もあるかもしれない。
関心を持った人は各自で読んでいただきたい(というか、私も人の紹介で読んでるんだな)。
そして読むなら、未読の人は西田公昭氏の「マインド・コントロールとは何か」(紀伊国屋
書店)を併せて読むことを勧める。破壊的カルトにおいて行われるマインド・コントロールとは、
この本に挙げられているようなものだ。



10月20日(水)
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