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暴かれた真光日本語版
by 日記作者
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■古い記事 週刊文春1974.10.28
まったくの狂乱状態になったので、大さわぎとなり、校長先生まであわてふためいた。
 彼女はそれ以後も数日にわたって、何も食べず、家の中を走りまわってはバッタリ倒れたりして、完全な錯乱状態。
 しかし世界真光文明教団の広島道場長は、
「あの娘さんにはタチの悪い悪霊がとりついてましてね。それのせいです」
  とアッサリと返事をする。
  ――この教団の事情にくわしい石川雅章氏(易占研究家)は、「真光教団というところは、この五、六年でずいぷん伸びたはずですよ。
 公害や薬の過飲の害を、テレビやデパートの展覧会で、大々的にうったえましたからね。それに今日の超自然、オカルト・ブームにのりましたね。
 だからあそこの道場へいくと信者たちが、ひっくり返ったり身体をねじ曲げたり、うなったり、叫んだり、ありとあらゆる狂態を演じていて、なかなかのみものですよ。
 金をとるということでは大変なものです。教団に献金すると必ず十倍になって返るというのにひかれて、みんな奉納してしまうんです」
【写真】田園調布の教団本部と信者たち

580 名前:576 投稿日:04/01/24 13:52
 そこで山東センセイがなぜこの教団に入信したかをうかがおうと、センセイの講演地の宿泊先へ、電話をかけて、ようやくセンセイ電話口へ出てこられたが、
アラ不思議や、頭脳明敏をもって鳴るセンセイなのに、さっぱりこっちの質問がおわかりにならないのである。
◆「何のこと?」と山東先生
「もしもし、山東さんですか。
 実は世界真光文明教団の信者さんになられたご動機をおうかがいしたいんですが」
「はあ?……何ですか?」
「真光教の目白中道場の組み手さんでいらっしゃいますね」
「はあ?……何ですか?」
「いまいろいろと話題になってる真光教のですね、山東さんは熱心な組み手さんとして、他の信者さんたちからも、とても憧れのマトになっていらっしゃる
と道場の方からきいたんですけれども」
「はあ?……何ですか?」
 ロを酸っぱくして説明してもセンセイさっぱりおわかりがない。これじゃ、センセイ得意のテレビのクイズ番組だったらとっくに「ブー」とブザーが鳴って、
解答者失格になってしまうんじゃないかと思う。五週連続勝ち抜きなどとんでもない。
 だが、山東センセイは別にとぼけてるわけでも何でもないらしい。ホントに思いださないようなのである。
写真にみるごとくきついオゴソカな顔をして、悩める人からキツネだかタヌキだかを追いだす行(ぎょう)をおこなったことなど、そんなことあったかしらんという調子。


581 名前:576 投稿日:04/01/24 13:53
 しかし結局のところ、ようやく記憶の片スミからほじくりおこしたものとみえ、
「…べつにねえ、あたしはそこの信者でも何でもありませんよ。真光(まひかり)とかいうところにどんな事件がおころうが関係ありません」
「でも教団の機関誌には、山東さんは熱心な組み手さんということになってますが」
「そうなの。それじゃ、あたしのごく懇意な方が、そのほうがいろいろ都合がいいから、そうされたんでしょう」
「それでは、悩める人にむかって手をかざしたり、教団の大祭へでかけて、来賓に代って祝辞を読み上げたりしたのは、信者としての動機からではないんですか」
「信者なんかでは全然ないんですもの。その親しい人がそうしろといったから、どこへでも行っただけですよ」
 要は、きたるべき参院選にそなえて、ごく僅かの票なりとも自分にいただこうと、言葉はわるいが一種の「偽装入信」をおこなったのだろう。
だから首尾よく当選した今となっては、そんな問題の多いオカルト教団との縁をウンヌンされては迷惑だといわんばかりである。
 センセイを真光教団にむすびつけた、「あたしの懇意な方」とは、「宣研」代表取締役の横山有延氏である。
「私は十年来、山東さんのお宅とは家族ぐるみの交際をしてまして、昭子さんには去年の3月に入信をお勧めしたんです。
 去年の秋の大祭には山岡荘八先生の祝辞の代読をしていただき、今年の春の大祭には、竹下登自民党副幹事長のメッセージを読み上げていただきました。

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10月06日(水)
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