ID:104147
龍神様のささやき
by 龍
[261222hit]
■厄年について
今年は厄年の方が多くいらっしゃるようで、メールにて「お祓いにいった方がいいですか?」、「祈祷と一緒にお祓いをしても大丈夫ですか?」などのご質問を頂く事が沢山ございます。
その中で、そもそも厄年とは何なのか・・・。
一般的には、その年に「災厄」といった形で災いや悪い事が起こると考えられておりますが、その元をたどると陰陽道に通じ、はるか昔の平安時代にはその概念などがあったと言われております。
そして、お寺や神社においては、ある年齢になるとそれなりの“役”を与えられる事があります。それに伴い、身を清めて行いを慎まなければなりませんが、“役”を与えられる年齢というのは、心身共に何かと変化が起こりやすく、人生の節目になる事が多い部分もありました。
ですので、“厄年”を“役年”とし、役についた方が自分の行いを正しくする事で、「厄」を遠ざけるという考えもあったようです。
さて、厄年にはどうして悪い事が起こるのか・・・。
実は厄年とは、決して悪い事が起こるばかりではなく、その人にとって当たり年になるとも言え、今までに積み重ねてきた自分の行いがその年に表れる状況がございます。
ですので、厄年までに良い行いを重ねて来たのであれば、「その方向で間違ってないですし、今のまま頑張って下さい」という意味で、とても飛躍の年に繋がる流れもあり、反対に自分自身を見つめ直す意味で、良くない事が起こってしまう方もいらっしゃいます。
どちらにしても、そこで起こる物事は神仏様から貴方へのメッセージでもあると言えますが、人間というのは悪い部分にばかり目が行きやすい為、厄年が当たり年にもなるという考えよりも、どうしたら災いや厄を受けずに済むのか・・・。その事に焦点が集中し、現在、自分を見つめ直す機会としてはなかなか認識されていない状況があると言えます。
改めて、上記の「役につく」というお話からも、人のお役にたつといったとらえ方もあるようですが、厄年の方もそうでない方も、その本当の意味を知る事によって、是非、皆様自身の当たり年に繋げて頂ければ幸いです。
02月08日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る