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龍神様のささやき
by 龍
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■譲る事
「人が人生を歩んでいく中において、
自分から一歩引いて譲る事が、より
優れた道である。
この一歩を譲る事、それがそのまま一歩
を進める根本に繋がるからである」

今回も、中国の古典「菜根譚(さいこんたん)」にある言葉をお伝えしたいと思います。


さて早速ではございますが、今回取り上げた「譲る」という事について、皆様自身におきましては、どのような場面や状況が思い浮かびますか?

例えば、電車やバスの中で席を譲るという事は、とても頻繁にある事でしょう。車を運転したり、歩いているだけでも道を譲ったり譲られたり、お店のレジで順番を譲る事もございます。
その他にも、物や地位・権利などにおいて、財産を譲る、後進に道を譲るなどの出来事がございます。

こんなにも沢山、また日常にも頻繁にある譲る出来事ですが、実際にそのような状況や場面が巡ってきた時、皆様におきましてはどのような事を心がけていらっしゃるでしょうか。
「もちろん譲るようにしている。なるべく譲るが、心や時間に余裕が無い時は忘れがち。気付いていながらも知らん振りしてしまう・・・。」など、十人十色、人それぞれ様々な対応がある事でしょう。

その中で今回お伝えした言葉では、一歩引いて物事を相手に譲ってこそ、自分自身が歩みを進める事に繋がると伝えています。

人に何かを譲れるというのは、それだけ心に余裕とゆとりがあり、広い視野を持てているとも言えますが、今までの便りでも何度かお伝えしているように、物事と言うのは自分が前に出たり、自分優先に考えてしまうと、かえって上手くいかなくなってしまう流れが往々にしてございます。

今回の「譲る」という事について、改めまして急いでいる時や心に余裕が無い時は、ついつい自分が先になってしまう事がございますが、お伝えした便りを通じて、相手に譲ってこそ自他共に気持ちよく、最終的には巡り巡ってご自身の歩みに繋がる。
そんな理・流れがある事をご理解頂けたなら嬉しく思います。
05月26日(月)
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