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龍神様のささやき
by 龍
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■陰陽(いんよう)
前回、五行思想についての便りをお送りさせて頂きましたが、今回は陰陽(陰陽説)について、お話させて頂きたいと思います。
五行思想と同じように、陰陽も昔の中国の思想となりますが、宇宙に存在する全ての事物は、陰と陽の2つの「気」よって成り立ち、この気の働きで様々な物事が生まれては消える流れ・循環があると考えられています。
もともと、宇宙の最初は混沌として混ざり合った状態だったと考えられ、その中から、明るく澄んだ「陽」の気が上昇して天となり、逆に重く濁った「陰」の気は下降して地になりました。
このような気の働きを理解し、身のまわりで起こる様々な出来事を解決。また、これから起こる良い事は大きく、悪い事は避けようと、未来の流れを読むといった思想となります。
そして、陰・陽と言うように、この世の中にある物をどちらかに分けるのですが、「陰」に分類されるものとして、月光・暗い・大きい・長い・雨・夜・女性など、「陽」には日光・明るい・小さい・短い・晴・昼・男性などがございます。
そのどちらか一方が良くて、どちらかは悪い・・・という訳では無く、光があれば必ず闇があり、表があれば裏があるように、一方が無ければもう一方も存在せず、それぞれがバランスをとる事によって、自然の調和が保たれている。
五行思想と同じように、こちらも、私達の生活に大きな影響を及ぼしているものとなります。
例えば、「表裏一体」、「明暗を分ける」、「上下」などの言葉はごくごく普通に使われております。
今でこそ、女性の社会進出は目覚しくとても素晴らしいものがございますが、日本だけに限らず世界的に見ても、長い歴史の中で女性が家を守り、男性は外へお仕事に・・・という状況がある事。これも、私達の生活に深く根付き、非常に身近に感じて頂ける陰陽の一つと言えるでしょう。
そしてこの陰陽は五行思想と一緒になり、陰陽五行思想として、より難しい物事を解決していく術として発展して来ました。
前回お伝えしたように、それを知らなければ何気なく過ぎてしまう事にも、実は人生を幸せに、またスムーズに歩んで頂く為の大きな意味が隠されております。
今回の便りを通して、少しでも多くの方がそのような部分に目を向けて頂くキッカケとなり、また、何よりも皆様の幸せに繋がる流れがあれば嬉しく思います。
07月29日(日)
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