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龍神様のささやき
by 龍
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■楽しみのち苦しみ(心はどうして上下するのか・・・)
「晴れのち雨」のように、「楽しみのち苦しみ」というタイトルを書かせて頂きましたが、晴れの日があれば雨の日が必ずあるように、実は楽しくて嬉しい事は、苦しみや辛さと表裏一体のような面がございます。

そして心はどうしてイタズラに上下し、辛さや苦しみを感じさせたり、皆様を不安に陥れるのでしょうか・・・。
ここで、ある一つのお話をお伝えさせて頂きたいと思います。


今年ももう7月。暦の上でも夏となりますが、去年のこの時期に夏フェスという、沢山のミュージシャンが出られるライブに出かけられた方がいらっしゃいました。
彼女はとても楽しい時間を過ごされ、それだけでも興奮していましたが、ライブの後に何と、彼女が大好きなミュージシャンと会う事が出来たのです。

ライブが終わって、友人と一緒に休んでベンチに座っていたら、メンバー全員が通りかかったとの事でしたが、言葉にならず、思わず涙が出てしまったほど嬉しい出来事だった・・・という内容を、メールにてお伝え頂いた事がございました。

しかしあまりにも喜びが嬉しかった反動からか、ライブが終わってからの1週間、彼女は全ての物事に手がつかなくなってしまい、抜け殻のような感覚になってしまいました。やっとその感覚が無くなっても、何気ない事にイライラしてしまったり、ごくごく普通の事にもストレスを感じて落ち着けません・・・。という事で改めてご相談を頂きました。


上記のお話のように、嬉しい・楽しい事も、嬉し過ぎ・楽し過ぎになってしまうと、その反動で苦しみや辛さに繋がってしまう恐れがございます。
例えばそれは、食べ過ぎや飲み過ぎという事で例えれば、ご理解頂ける面があるかと思います。お食事をし、お酒を飲んでいる時はとても楽しいものですが、度を過ぎでしまえば胃のもたれや二日酔いなど、体の調子を崩して苦しくなってしまいます。心の調子(上下)もまたしかり。

お伝えした女性の話は、少し特別な状況ですが、もっと身近な事で言えば、恋人・友達と遊んで家に帰り一人になった時、テレビを見終わったり、友達との電話を切ったあとなど、その物事が終了したのちには、どことなく虚しさを感じてしまった経験などはございませんでしょうか。

決して遊ばないように、楽しい・嬉しい事はしないように・・・という訳ではなく、自ら心の上下を作り苦しくなってしまわないようにする為には、上手に節度を守って頂くだけでも、大分気持ちの上下を防いで頂ける。心のコントロールにも繋がってくる面がございます。

改めまして、食べ・飲み過ぎの例えのように、ハメを外してしまう程に楽しみ・嬉し過ぎになって、心の上下を起こしてしまわないよう・・・。
それを未然に防ぐ方法を知り、皆様におきまして、苦しみや辛さ、不安を減らす為の一つの目安となりなれば幸いに思います。
07月01日(日)
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