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龍神様のささやき
by 龍
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■強欲から離れて・・・
突然ではございますが、自分は誰のものなのでしょう?
上記の文を読まれて「そんなの、自分のものに決まってる!」と思われた方がいれば、「そんな事考えた事も無い・・・」という方もいらっしゃるかと思います。
ここにある一人の王様がいらっしゃいました。その王様は、自分の国において、国民から献上された食べ物、衣類、その他の製品など、ありとあらゆる物を手にする事が出来ます。
その他にも、自分が好きな人は近く、嫌いな人は遠くに、良い事をした人には褒美を、罪を犯した人には罰を与え、追放したり、死刑にしたりする事もできます。
しかし、このように何でも出来る王様も、自分の体を蝕む病気はどうする事も出来ず、20代という若さで亡くなってしまうのでした。
もし、自分自身が自分のものであるならば、どうしてなりたくも無い病気になる事を防げず、老いたり死んで行く事を防げないのでしょうか。また自分が自分のものであり、思い通りに出来るのであれば、電気の電源をつけたり消したりするように、心臓を動かしたり、止めたりする事が出来る事でしょう。
これは、心(気持ち)においても全く同じ事が言えます。思い出したく無い事を思い出し涙をこぼしたり、押さえたい嫉妬や執着、恨みなどは自分の思い通りにならず夜も眠れなくなる。悲しみ、苦しみ、切なさ、悩みなどなど、落ち着かせようと思っても全くもって言う事を聞いてくれません。
このように、自分の身や心でさえも自分の物ではないのに、時として人は、「このお金・家・車・宝石・バック等々・・・は自分のものだ!」「彼(彼女)は、一生私のもの」と思われ、苦しみ悩まれてしまう状況がございます。
そんな悪循環に陥ってしまわない為にも、物事に対して「自分のもの!」という欲から離れて頂けるよう、皆様におきましても、日々を精進されて下されば幸いに思います。
09月04日(日)
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