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うららか雑記帳
by 浜月まお
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■遙か3プレイレポNo.12:欠けた八葉

※以後、このレポは基本的にネタバレ注意報発令中。


生田で平家軍と交戦中の景時さんに助勢するため、一ノ谷へと急行した神子一行。
躊躇う暇もなく、崖の上から平家の陣めがけて奇襲が始まります。
先頭を駆ける九郎さんに源氏の猛者たちが続き、思い切って望美ちゃんも手綱を握りしめました。
大したもんだなぁ。馬術も習ったのかな?
(鹿しか通れないような崖の上からの奇襲といえば、鵯越ですね。
『BASARA』で浅葱が活躍したシーンをふと思い出しました)

一気呵成に駆けおりた源氏軍。
勢いのまま見事に平家軍を蹴散らして奇襲成功……と思いきや?
戦場に響くホラ貝の音。軍陣を動かす合図です。せ、戦国無双!?(コー●ーだしな)
動揺する源氏軍。なんだよなんだよ、すっごい雲行きが怪しいぞ!?
と訝しがっているうちに、なんと、平家の伏兵が出現したではありませんか!
状況から察するに、どうやら奇襲は敵方に読まれていた模様。
算を乱して逃げ出したと思われた平家側の兵士もいつの間にか戻ってきて、
九郎と神子をはじめとした源氏の奇襲部隊は、今にも囲まれてしまいそうな窮地に陥ります。
こんなところで討たれるわけにはいかない。
なんとかして西側に迂回している味方と合流しようとしますが……

そのとき、すらりと剣を抜いて前に進み出た人影がありました。
先生です。

「私が隙を作る。お前たちは逃げなさい。
お前たちは逃げて──生き残りなさい」

双眸以外が覆面で隠されていて表情は読みとれませんが、ひどく穏やかな様子でそんなことを言うのです。
ここボイスがあるとよかったなぁ。
先生は背を向けて、あっという間に姿を消してしまいました。
たった一人で敵陣のただなかへ切り込み、望美ちゃんたちが逃げるための時間を稼ぐつもりのようです。
湾曲したシャムシールの切っ先を敵兵に向け、先生の孤軍奮闘が始まりました。
待ってよ先生、一緒に戦うよ! 先生一人に戦わせるわけにはいかないよ!!

……ここからはもう、怒濤の展開。

戦乱の中へと消えたあの広い背中を追いかけて、望美ちゃんは走り出します。
そして次の瞬間、身体に走った熱い痛み。
敵兵が放った矢です。
源氏に与する白龍の神子の姿に気づき、ここぞとばかりに射かけてきたのでした。
戦場に女性、しかも風変わりな衣装を身に纏った望美ちゃんですから、
三草山の戦陣で見覚えられていたのでしょうね。
倒れた望美ちゃんをかばいつつ、ヒノエ君の発煙筒を使って混乱する戦場を後にします。
そうするしか、ありませんでした。
先生のことを気にかけると「質問は後にしろ。今は逃げるしかないんだ」と苦しげな表情の九郎さんに言われてしまい、沈黙するより他なく……。
高尾山まで辿り着けば、源氏の本陣がある有馬はすぐそこです。
ひとまず有馬を目指すことになりました。
一人ぶんだけ空いてしまった円陣が哀しいよ……。


高尾山にて。
どうやら景時さんが指揮していた生田方面も、平家に撃退されてしまったようです。
源氏の敗北──。奇襲が読まれていたのは、それだけ敵が賢いということ。
三草山で鮮やかにこちらを欺いた還内府の采配でしょうか。
高尾山の先の崖のようにもっと厳しい斜面から攻めていたら、と反省する九郎さんですが、ヒノエ君は実にドライでした。

ヒノエ「終わった戦について議論しても仕方ないだろう」
九郎「また戦う相手だ。無策ではいられない」
ヒノエ「オレなら勝てない戦はしねぇけどな」
九郎「俺は源氏だ。平家とは最後まで戦うしかない」

八葉とはいえ背負ったものは人それぞれ異なります。考え方、感じ方も十人十色ですね。
九郎さんの台詞に悲壮なものを感じずにはいられませんでした。

一方譲君は、負傷した望美ちゃんを気遣って、終始心配げな顔をしています。
自分は大丈夫だよと言う望美ちゃんを見て、昔の出来事を思い返したりして一層表情が曇ります。
森の中で譲君が迷子になり、譲君を捜して望美ちゃんが怪我をして、というエピソードが子どもの頃にあったようで、

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03月09日(日)
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