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うららか雑記帳
by 浜月まお
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■思いやりが押しつけにならないように

仕事の関係で、とある催事に行ってきました。
国から県、そして県からの再受託事業でして、内容は人権関係の啓発イベントです。
再来年はうちが受託することになっているので、下見がてらに受付や会場の様子を撮影し、講演を拝聴したのです。
演題は子どもの人権について。
相手が誰であれ、まずはその人が訴えてくる気持ちをしっかり受け止めること。きちんと向き合って話を聞くこと。頭ごなしに命令し、自分の考えを押しつけるのはもってのほか。だって相手は自分とは違う、一人の人間なんだから。
講演を聴いて、私なりに大事だと思ったのはこういうことでした。
どんな幼い子でも近くにいる人から自分の存在を否定されれば、その拒絶・否定の感情を敏感に読み取る。そして癒えない大きな傷を負ったまま大人になって、我が子に同じような仕打ちをする。
虐待の連鎖。家庭内という閉鎖空間で繰り返される悲しみ。どこかで断ち切らなくては、命さえ危うい場合もある。
……なんか、身につまされます。
身内が相手だとつい疎かになりがちなことだろうけど、相手への尊重の気持ちと双方向コミュニケーションが欠けたら、親子関係だってうまくいかないよね。
自分の体験を交えて飾らない言葉で語られたその講演は、確かに胸に残るものがありました。お子さんと親御さん、共に聴いてほしい内容です。
私は単なる事務担当者だから、うちが同様のイベントを開催するときには異動してしまっているだろうけど、一市民としてきっと講演を聞きにこようと思いました。

10月13日(土)
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