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うららか雑記帳
by 浜月まお
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■遙か3プレイレポNo.14:炎、悲劇、決意
大したことが起きたのはむしろその後。うめいている惟盛の傍らに、不意に出現した人影があったのです。
赤い髪を角髪(みずら)に結い、公家ふうの衣装を纏った品の良い男の子。
年齢は10歳くらい。周囲には彼を守るように不思議な球が浮遊しています。

惟盛「お祖父様!」

そう、この子がかの平清盛だというのですよ!(声は遙か1でセフルを演じていた方ですね)
怨霊として黄泉帰った童子姿の清盛……。
おのれ、若返ればいいってもんじゃないぞぉ!(悔し紛れ)

よく分かりませんが、怨霊と化して再来した者は『死反(まかるかえし)の力』を得ているようです。
死に反する、死なない。つまり彼らを本当に倒すには白龍の神子が封印するしかない、ということでしょうかね。
それにしては望美ちゃんに対して興味なさげな態度でしたけれども、清盛。

望美ちゃんに興味を示したのはこっちの人でした。

知盛「よう……楽しみにしてたぜ? 源氏の神子。三草山では大活躍、だったんだろう? 俺も……楽しませてくれるよな……」

チモさーん★(大歓喜)
いや、ほんと待ってました。
フェロモン垂れ流しとか、気怠げな話し方をするとか、無駄にエロいとか、血が好きな変態ドSだとか、噂はかねがねお聞きしておりましたヨ!(笑)
以前にもちらりと出てきたけど、望美ちゃんとの対面はこれが初めてですね。わくわく。

ええと、彼は平知盛(たいらのとももり)。
清盛の息子で重盛の弟。平家の猛将というか狂犬というか、そんな感じです(偏見入ってるよ……)
史実では歴戦の勇将でして、最後は平家滅亡を見届けた後、壇ノ浦で「見るべき程の事は見つ」と言って入水したそうな。しかもその際、浮き上がって源氏に首級をあげられないように鎧2体と船の錨を自分の身体に巻きつけて海に飛び込んだという、いかにも天晴れな最期を選んだ人でもあります。
そんな人に目をつけられちゃって、望美ちゃん大丈夫でしょうか。

戦闘が始まってすぐ、望美ちゃんが先手必勝とばかりに攻撃を仕掛けます(イベント戦闘なので操作不能)
けれども経験値の差か、あっさりとかわされ、逆に重い一撃を食らって戦闘強制終了。あららー。
「あまり我を失望させるな」と嘲笑うように言い捨てて、清盛らは京の街へと去ってしまいました。
彼らの行く先は九郎さんの館や景時さんの邸のようです。源氏に縁ある人達をさらに害しようというのでしょうか。
そんなことさせられない!
必死に駆けつけた京邸は人の気配がなく、がらんとしています。
望美ちゃんの呼び声に応えて、どこか奥に隠れていたらしい朔ちゃんだけが姿を現しました。
とりあえず朔ちゃんが無事でよかった……!
と、安心する暇があるはずもなく、不意にヒノエ君が異変に気づきます
。この周囲はまだ燃えていなかったというのに、邸に火の手が上がったではありませんか!
それは知盛さんの指揮で放たれた火矢によるものでした。や、焼き殺すおつもりデスカ!?
火攻め……。
もはや平家は京に戻って栄華を取り戻すことよりも、追放された恨みを晴らす方面に関心が向いているのかもしれません。
あっという間に火が広がり、すでに屋根にまで燃え移ったのか、梁や柱などがどんどん崩れていきます。
皆と分断され、火の中で白龍と二人きりになってしまいました。

景時さんと朔ちゃんの京での住まい、京邸。
望美ちゃんたちがこの世界に来て得たくつろげる場所が……燃える。
朔ちゃんと夜更かしして話し込んだり、景時さんと縁側で世間話なんかをしたであろう邸が、炎の手に絡め取られて消えていく。
逆巻く火炎。軋みを上げる木々。嗅覚を麻痺させる焦げた臭気。

火事のときは外へ避難が常識ですが、白龍は「外に出てはダメだ、そうしたら私の力では助けられない」と言います。外には軍勢を従えた知盛さんが待ちかまえているから?
外に出られず、かといってこのまま家屋内に留まっていれば焼け死には確実ですよ。
どうしよう、どうしたらいいの?
迫る炎。一面の炎。もう、これで終わりなのでしょうか。

白龍「でも一つだけ……あなただけなら助けられる方法がある」


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03月16日(日)
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