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さくらの日記
by さくら
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その日。

TAは午前中会議に出席し、夕方別の出張先に向かうまでの間

時間が取れるということだったので

TAの仕事先の最寄駅で待ち合わせることになった。


まだ写メールは普及していなかったので

写真の交換もしておらず、まったくの初対面だった。

お互いの服装を伝え合い、目印になる場所を伝えてもらって

その場所に向かった。


第一印象は・・やり手のビジネスマン

実際に全国を飛びまわって仕事をこなしている人だったし。


駅ビルのなかのカフェに移動して、話をした。

会ってから2時間ほどの間、途切れることなく話が続いた

というよりも、一方的に聞かされた


自分自身にも仕事にもすごく自信を持っていたんでしょうね

言葉の端々に自慢があふれてる

自分がどんなに忙しくしているか

自分がどんなに各地のスタッフに慕われているか

自分の力で会社がもっているようなものだとか

ストレートには言わないけど、プンプン匂わせて喋ること喋ること。

(つまんないの)

そう思いつつニコニコしながら聞いてあげた。


時間がきて、それぞれ電車に乗るために別れた後で

TAからメールが届いた。


 さくらさんの大きな瞳に吸い込まれそうでした。

 このあと仕事がなければもっと一緒にいたかったんだけど

 いつも慌しくて・・ごめんね。

 今度はもっとゆっくり会おうね


いえいえ。もうお腹一杯ですから。


メル友っていうのは、会わないほうが夢が壊れなくていいと思いました。

ここでやめていれば今の私はいなかったのかもしれません。











09月18日(土)
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