周回遅れに気をつけろ!
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2004年06月05日(土)  INDY観戦記(その12)

前回の続きです。
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87周目、ここまで波乱がなかったレースに
イエローコーションが発せられました。



原因となったのは、サム・ホーニッシュJr.(米)のクラッシュ。
そのクラッシュは松浦クンとの接触が引き金となっていました。

ピットイン後マシンの調子が良くなったらしい松浦クン。
スピードに乗ってターン1に進入したはいいけれど、
前を走るスコット・ディクソン(米)に近づき過ぎ
慌ててラインをアウトに取ろうとしたら
斜め後方にはホーニッシュJr.のマシンが。
ホーニッシュJr.のマシンは弾かれてコンクリートウォールに激突。
松浦クンもリアタイヤをカットして緊急ピットイン。

…というシーンは私の所からはやっぱり見えず、
サーキットビジョンのリプレイで確認しました。
最上段のプレス席に移ったYクンは、
ちょうどその周は松浦クンの走りを追っていて、
その瞬間をしっかり見れたと嬉しそうに語っていました。(羨)



↑サスペンションの確認のため、
もう一度ピットインする松浦クン。
接触後の周回中、ピットウォールから亜久里監督が
心配そうに見つめているのが印象的でした。
余計なピットインをしているのに、イエローコーション中だからか、
それ程順位を落とさなかったのがINDYの不思議。
(まだ日本人最上位を走行中)

その後は再び淡々とレースが進んだのですが、
INDYはF1以上にどこを見るかに悩みます。
私の席からは2コーナーが見えないとは言え、
一応ぐるりとマシンの走りを追うことができます。
マシンがコースを周回する間、注目ドライバーの走りを追い続けるか、
少ないながらもオーバーテイクの可能性があり
近いからよく見える3、4コーナーをず〜っと見続けるか。
押さえるポイントがよく分からず、
なんだか中途半端な観戦になってしまった感じです。

168周目にマーク・テイラーが単独クラッシュし、
2度目のイエローコーションとなり、マシンが続々とピットイン。



↑最初のルーティーン・ピットイン時から、
エンジンカウルを開けていたA・J・フォイト4世(米)。
全ドライバーの中で最も若い19歳で、
INDY500を4度制したA・J・フォイトの孫だそうで。
5、6回ピットインしては、その度にカウルを開けて
調整していましたが、そのままリタイア。(169周目)

各ピットの所にドライバーの名前が書かれた
大きな看板があるのは、観戦初心者には便利です。
格好良くはありませんけどね…。



↑F1ファンにはダーティーなイメージで
お馴染み(?)のトーマス・シェクター(南ア)。
ジャガーを解雇されてどうなるかと思えば、
昨年からIRLに参戦して早くも1勝を挙げてるんですから
速いドライバーではあるようですね。
ギアボックストラブルで161周目にリタイア。



↑ルーキーのダレン・マニング(英)。
99年の全日本F3チャンピオンで、
3年間のBARテストドライバ−生活を経て、今年IRL参戦。
第2戦ではラップリーダーも経験し、5位獲得。
もてぎではさらに順位をひとつ上げて、4位フィニッシュ。


↑おまけの松浦クン。

以上のピットロードの写真は何か意味があって掲載したのではなく、
たまたまちゃんと撮れた写真というだけです。(笑)
写真を撮るにも、D席はイマイチでした。


↑撤去されるマーク・テイラーのマシン。

176周目にレースが再開されましたが、
トップ集団には順位変動はなく、
ダン・ウェルドンがポール・トゥ・ウィンでINDY初優勝。
2位はトニー・カナーン。
3位はエリオ・カストロネベス。↓



日本人ドライバートリオの結果は、
松浦孝亮  :予選 4番手 → 決勝 8位、
高木虎之介 :予選21番手 → 決勝10位、
ロジャー安川:予選13番手 → 決勝11位。
虎之介が体調不良ながら頑張りましたね。

14時40分、レースは終了しましたが、
この後おまけの出来事がありましたので、

<つづく>


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2004年06月04日(金)  INDY観戦記(その11)

前回の続きです。
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序盤は、ポール・シッターのダン・ウェルドン(英)を
先頭にして、淡々と周回を重ねていくレース展開。
もてぎのオーバルは1周27秒くらいですから、
マシンはすぐに目の前に戻ってきます。



ちょうど目の前を通過する時は↑こんな感じ。
ドライバーは、もてぎとINDY500のみ参戦のロジャ−安川。
結構金網近くを走っていますが、これは離れている方で、
攻めているドライバーはさらにタイヤ1〜1.5個分くらい
金網寄りを駆け抜けて行きます。

25周目くらいまでは最前列にいたのですが、
高速で通過するマシンをただ見るのにも飽きてきたので、
自分の席で観戦することに。
私が席に戻るのと入れ代わりに、
Yクンは上の方の空いてる席に移動しました。
私は移動が面倒ということもあって、
最後まで自分の席で見ていたのですが、
後から考えると、このYクンの判断は賢明でした。

と言うのも、Yクンが移動先は最上段のプレス席。
ただの一人も記者なんていなかったのは内緒として(笑)
我々の席からは2コーナーが見えないけれど、
当然最上段のプレス席からはコース全体が見渡せるからです。
レースを楽しむなら後ろの席、写真を撮るなら前の席。
レース観戦お約束の二者択一ですね。
(で、私は写真の方を選択したと。)



何事も起きないまま、ルーティーン・ピットワークの
タイミングがやってきて、全車一斉にピットイン。
F1では突然の雨やセーフティーカー導入でもない通常時に、
ほぼ全車が一斉にピットインなんてことはありませんから、
何だか奇妙な光景に感じます。
すぐに前車に追い付いてしまうオーバルコースでは
ピットインのタイミングを合わせ込んだ方が
戦略的に有利なんでしょうか。
(シャッター速度を1/1000に設定したまま撮ってしまったので、
 写真はとても暗いものになってしまいました。
 写真の印象のような曇天になったわけではありません。)




F1と比べると、ピットクルーが少ないですね。
ピットレーン上にはジャッキマンもロリーポップマンもいませんし、
各タイヤはそれぞれ一人で交換してますし。
↑ドライバーはエリオ・カストロネベス(ブラジル)で、
ホイルスピンしながら「それ行けぇ〜!」と押されているの図。

このピットワークで順位の入れ替わりがあったのですが、
ピットロード出口が遠くて見えない私の席からは
その緊迫の場面が見えなかったことは言うまでもありません。
場内アナウンスの絶叫も、私の中では空回り…(苦笑)

好調に5位をキープして走行していた松浦クンは、
ピットワークに手間取り一気に8位まで後退…。
期待された表彰台は遠ざかりました。
表彰台を期待されて、ピットワークでポジションを失うって、
F1のあのチームと同じですね…。(とほほ)

<つづく>

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2004年06月03日(木)  INDY観戦記(その10)

前回の続きです。
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サーキットに到着して約12時間後、
観戦記を書き始めて約1ヶ月後(笑)、
いよいよレースの始まりです。
ツインリンクもてぎに詰め掛けた76000人の観客の目が
ローリングスタートでの駆け引きに注がれたのですが、
我々の席からはよく分かりませんでした。(泣)
だって、2コーナーの攻防が全く見えないんですもの。
これだから(以下略)

そんな状態ですから、場内アナウンスが頼り。
F1では、目の前をマシンが通過している最中は
場内アナウンスは全く聞こえなくなるのですが、
INDYマシンのエキゾーストノートが低音のせいか
思いの他場内アナウンスが聞き取れて、
順位の変動を知ることができました。
もちろんF1同様、上位の攻防はサーキットビジョンで
映し出されていますけどね。

予選4番手で注目の松浦クンは、
スタートでいきなりひとつポジションダウン、
ブービースタートの虎之介は、いくつか順位を上げたようです。

さて、ここからは200周の長丁場。
せっかく前の席ががらりと空いているので、
一番前まで行って、時速300km超で通過するマシンを
しばらく眺めることにしました。



一番寄った写真でこのくらい大きく撮れるのですから、
コースとの距離は近いと言えるかもしれませんね。
(構図が変なのは気にしてはいけません。)
ちなみにドライバーはルーキーのマーク・テイラー(英)。

エンジンカウルが奇妙な形をしていますが、
これは今年の第1戦から第3戦までの暫定仕様。
これまで3500ccだったエンジン排気量を
今季第4戦インディアナポリスから3000ccに変更するため、
その前段階処置としてインダクションボックスに穴を開けて
パワーを抑えることにしたらしいのです。(格好悪…)

もてぎが3500ccエンジン最後のレースということで、
このエンジン音も聞き納め…って私は初めて聞いたんですが、
F1の甲高いエキゾーストノートを聞き慣れていますので、
INDYマシンのエンジン音は、何だかもの足りません。

最高回転数13000rpm、675馬力、というスペックだけ見れば、
今年のメルセデスエンジンでも勝てそうじゃん(こら)
と言う感じですが、INDYはV8エンジンでしたね。
F1では97年までV8エンジンが使われましたが、
性能的にはこの数値以下でしたでしょうか?
ティレル025・フォードとミナルディM197・ハート。
見た目に遅く、エンジンも回っていなかったような…。

…と、なぜかF1の話題に脱線したところで、

<つづく>

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2004年06月01日(火)  INDY観戦記(その9)

前回の続きです。
今回の写真はクリックすると560×420の大きいサイズが見られます。
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スタート前の高木虎之介ウォッチング。



↑コレはブルーインパルス登場前の1枚。
こちらに背を向けて立っているのが虎之介。
スタートまであと10分くらい時間があるので、
クルーも手持ち無沙汰な感じですね。



ブルーインパルスが去って、いよいよスタート準備。
虎之介はヘルメットを被って、HANSを装着しようとしています。
上の写真よりは周りに人が集まっていますが、
F1に比べるとクルーもギャラリーも少ないですね。
インストラップがないので、ラジエタークーリングはしませんし、
ラップトップPCで最終データ・チェック…なんてこともしないので、
なんとなくのんびりした感じにも見えます。



虎之介はコクピットに収まり、ヘッドプロテクターを装着中。
エンジンカウルを開けて皆で覗き込んでいますが、
スタ−ト前にはエンジンの目視確認ですか?(笑)
さっきから気になっていたのだけれど、
奥にいるピットレーンに自転車を持ち込んでいる人は一体何者?



さて、INDYと言えばコレを聞かねば始まりません。
『All start your engines!』
12時45分、このアナウンスと共にエンジン始動。
(スターターを突っ込んでますね。)
奥のピットウォールに腰掛けているのはラルフ鈴木アナ。
「インディアナポリスに行きたいかぁ〜!」



予選上位のドライバーがコースインを開始し、
虎之介は順番が来るまで待っているの図。

さて、ようやくレースが始まりました。(笑)

<つづく>

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2004年05月29日(土)  INDY観戦記(その8)

前回の続きです。
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再び席に戻ると、第4ターンには
オープンにしたS2000が大集結していました。
この後行われるオープニングセレモニーの
ドライバーズパレード用のようです。

オープニングセレモニーで驚いたことと言えば、
全ドライバーを一人一人壇上に上げて紹介したこと。
ドライバーズパレード用のS2000に乗り込む為に、
ピットレーンから移動するついでなんですが、
こういうファンサービスは良いですね。
F1ではドライバーの名前と国籍が
アナウンスされて終わりですから。

でもせっかくのファンサービスですが、
行なわれているのはパドックの前。
我々のD席からは米粒程度の大きさでしか見えません。
…これだからD席は(以下自粛)。

ドライバーズパレード(大会関係者までS2000に乗って
パレードに参加するのがちょっと謎(笑))は、
先程のクラシックINDYマシンのデモラン同様、
パドック前からスタートして、第1ターンから第2ターン、
第3ターン、そして第4ターン…は回らずピットロード入り。

予選上位のドライバーは、
パレードカーが停止する位置も前の方なので、
我々の前を通過する時に手を振ってくれたのですが、
予選下位のドライバーである高木虎之介なんかは、
パレードカーがピットロード入口付近で
止まってしまうものだから、そこで車を降りたら、
すっかり終了モードで、我々の前は素通りです。
…これだからD席は(以下自粛)。

ドライバーズパレードの写真が撮れなかったので、
今度は会場の雰囲気の写真でも撮ろうと、席を離れる私。
我々がいる所からB席隣の団体席付近までは
結構空席が目立って絵にならないので、
客入りの良いB席の所までわざわざ行ったのでした。(笑)

■見た目大入り?(笑)

↑ちょうどこの写真を撮る時に国歌吹奏がありまして、
皆さん起立しています。
国歌吹奏は渡辺貞夫氏、栃木県出身繋がりだそうです。

■コースと観客席はこんな感じ

↑この写真を撮った後、ふとコースの方を振り向くと、
スタートの準備をする高木虎之介のピットが
良い感じで正面に見えるではありませんか。
幸い左手側の席はごっそり空いていることもあって、
しばらく陣取っていても他の観客の視界を妨げることもなそうなので、
ここで虎之介ウォッチングをすることにしました。

写真を撮る際に、金網が邪魔にならないようにと階段を上がって、
でも少しでも近くで撮りたいのでと階段を降りて、と
微妙に撮影ポジションを調整していると、
ゴオォォォォォ〜と、何かが頭上を通過する音がっ!

え?、コレって、まさかアレですかっ!?(喜)

■あ、本物やっ!(笑)

最初は1機だけだったのですが、後に5機編隊が飛来。
こう言っては何だけど、やっぱりJrとは迫力が違うなぁ〜
などと当たり前の感想を抱きつつ(笑)
こうしてブルーインパルスの素晴らしい飛行を見られたので
とりあえず今日は来た甲斐があったかな
…と思う私でした。(誤)

■ブルーインパルスの妙技

ところで、まだレースは始まらないの?
と周りを呆れさせつつ…

<つづく>

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