周回遅れに気をつけろ!
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2003年01月08日(水)  サーキット走行体験(その2)

え〜っと、前回の続きです。
写真はブルーライオン雇用カメラマンの撮影。
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.........エンジン.....車重.....馬力
206....1600ccDOHC..1090kg..108ps(5800)
206CC..1600ccDOHC..1210kg..108ps(5800)
306....1800ccOHC...1150kg..100ps(6000)

先行する2台と、我が愛車306の性能には、
上記のような差がある。
私の306の方が排気量が多く、
車格的にも上に位置するはずだけど
パワーでは負けてる状態。
2世代前のエンジンだからなぁ・・・。
性能的にはほぼ同等と言っていいかも。
ちなみに3台とも、4速AT車。

このサーキット走行会は、基本的に追い抜き禁止。
(どうしても前車に付いて行けない場合、
 ウィンカーで意思表示して、後続を抜かせるのはあり。)
インストラクターに付いていくだけなので、
ブレーキングポイント(ブレーキランプでチェック)と
ライン取りはそっくり真似をするだけで良い。

自分でそれらの組み立てをした方が、
より楽しいとは思うのだが、
未経験者がいきなりそれをやると、
どのくらいまで攻めても大丈夫なのか分からず、
コースアウトの危険もあるしね。

最初の1周目は、油断した2コーナーで離されたが、
その後のストレートエンドで、余裕を持った
減速をすることになっていたので、
そこで追い付き、仕切り直し。

『前車と20mの間隔を保って走ってください。』
と講習会では言われたが、20mといえば車約5台分。
これだけ離れると、結構置いて行かれている
気分になるので、12〜15mの間隔で付いていく。
コーナー手前では余裕を持ってブレーキング、
コーナーのクリッピングポイントを過ぎたら、
床まで踏み込んでフルスロットル、
大雑把に言えばそんな感じのドライビング。

Fポンの中継で見ていても分からなかったが、
コースは思ったよりも起伏がある。
ツインリンクもてぎのコースレイアウトは
全く頭に入っていなかったけど、
バックストレート途中からの下りを駆け降りて、
直角に右に曲がってトンネルをくぐると、
「おお〜、私は今まさに、Fポンのコースを走っている!」
という実感が沸いてきた。
(もてぎはココの部分しか印象にないとも言う・・・。(汗))

私が苦手としたのが、最終コーナーのS字。
(正式名称知らない(汗))
他のコーナーは前述した通り、
ばーんっ!とフルブレーキングして、
どばーっ!とフルスロットルすればついていけるけど、
このS字だけはそういう走り方ではないからだ。

中程度にブレーキングしつつ左に切り込み、
ステアリングを戻しながら軽くスロットル・オン、
すぐに軽くブレーキングして右に切り込み、
フルスロットルで脱出。
インストラクターの206の動きを見ていると、
こうやっているのようなのだが、
どうしてもこれが素早くできない。

また、距離を保つことと、
S字のまん中で光るインストラクターの206の
ブレーキランプを気にする余り、
ステアリングの操作が遅れ、
ライン取りが大きくなってしまう。
そうしてS字のコーナー内でバタバタしている間に、
フルスロットルにするタイミングも遅れて
コーナーの脱出速度も遅くなり、
ホームストレートへ出る頃には
先行する2台にぶっちぎられてしまうのだ。

 ホームストレートでぶっちぎられるの図

その点、206CCの人は上手かったなぁ。
ちゃんと付いて行ってたもの。
あのS字をあのスピードで通過するのは、
結構度胸がいると思うのだが、
(私は思いっきりびびったことを白状しよう)
普段から攻めた走りをしている方なのだろうか?

私はノンビリ走る人なり。

《つづく》





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2003年01月05日(日)  サーキット走行体験(その1)

昨日の続きです。
写真はブルーライオン雇用カメラマンの撮影。
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コース全長 約 4.8km、最大直線長 762m、
コース幅 12 〜 15m、勾配 4.916 〜 -4.650%、
カント 2〜6%、最大高低差 30.4m。
フォーミュラ・ニッポンでも使用されるこのコースを
いよいよ我が愛車306で走る時が来た!

ピットレーンで待機して、スタートを今や遅しと待つのだが、
整列はとっくにできているのに、なかなか走り出さない。
後の報告で知らされたのだが、ペースカーとなる
インストラクターが乗車する307の1台が
故障していたらしいのだ。
ちょっと情けない話だが、
パニックブレーキのトレーニングの時に、
ABSを解除しようと、あちこちいじったのが原因かも。

 ピットレーンで待機の図

メディアルームでの講習会の時、
「インストラクターが先導する車の後ろに、
 5台ずつ付いて来る隊列を作ります。」という説明があったが、
インストラクターは4名、参加車両は30台。
計算が合わないのでは?
先行してピットアウトするAグループを見ていると、
インストラクター/参加車両5台/インストラクター/参加車両10台の順だった。
全然均等に隊列できてないじゃんっ!

後で開催概要書を読み返してみると、先導車を6台用意し、
後ろに5台程度が付いて行くことになっていた。
と言うことは、ブルーライオンのスタッフ2名が加わり、
お触り程度にサ−キット走行する予定だったのだろう。
ところが、「ちょっとスピード走行する」ことに変更したので、
インストラクターだけの先導になり、
その後のフォローをし損ねたということかな?

それはそうと、この隊列が後に不幸を呼ぶとは、
この時は想像もできなかった。

Aグループの最後尾が通過して、およそ90秒後、
我々もピットアウトし、コースインしていく。
私はインストラクターの206、参加車両の206CCの後ろ。
1コーナーをゆっくりとしたスピードでクリアしてゆく。

「ペース的には周回を重ねるごとに徐々に上げ、
 最終的には1周3分20秒くらいで回る予定です。
 最高速は130km/hくらいですね。」
という説明をメディアルームでの講習会で受けていた。
この数値を聞いただけでは、それがどれほどのペースかは
さっぱり分からないが、遅そうだなぁという印象だった。
サーキットなのに、最高速度が130km/hだなんてねぇ。

5.821kmある鈴鹿での、今年のM・シューマッハの
PPタイムが1分31秒、最高速は294km/h。
遅い、遅すぎる、とF1と比べてた私は愚かだった。(笑)
せめて持ち出すタイムはユーンにせねば・・・
って、コレも別の意味で間違ってるな。(笑)

それはともかく、遅いペースの走行会であると、
1コーナーの通過速度で確信し、思いきり油断していた私。
ところが、2コーナーのクリッピングポイントを通過した
インストラクターの206の加速っぷりが尋常ではない。
え? ちょっと何ですか? そのコーナー立ち上がり速度は?
いわゆる全開加速ってヤツでは?

意表をつかれ、少しアクセルを開けるタイミングが遅れた。
みるみる離れて行く前車に離されまいと、アクセルを踏み込む。
普通に踏んでいては話にならないことにすぐ気が付き、
床まで思いきり踏み込む。
そのままストレートエンドのブレーキング・ポイントまで
アクセルは床まで踏みっぱなし。
マジですか? こんな加速今までしたことないよぉ〜。

「ペース的にはそれほど速くないですが、
 今まで皆さんが体験したことのないスピードだと思います。」
そうインストラクターの方が言っていたのは、
こういう意味だったのかと、少しだけ理解した私だった。

《つづく》




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2003年01月04日(土)  プジョー・ドライブ・エクスペリエンス(その7)

昨日の続きです。
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アクティブ・セーフティ・トレーニング・パークでの
トレーニングが終了したので、各自のプジョーに乗り込み、
サ−キット内の第2パドックへと移動した。



この第2パドックはオーバルコースの内側にあり、
ここに自分の車を停めるなんて、
なんだかレース関係者になったようで、
ちょっと気分が良い。(浮)

 奥に見えるのがホテルツインリンク

サーキットにコースインする前の講習会を聞く為、
メディアルームへと移動する。

 左の建物の2階がメディアルーム

メディアルームに入ると、サーキットのコース上では
ちょうどFJの決勝レースが開始される直前だった。
今回のレースにタイトルが掛かっているらしい。

この部屋は、さすがはメディアルームという感じで、
ポールポジションのグリッド及び
ピットレーンまで見られるようになっている。



皆で、スタートの瞬間を見ようとしていたのだが、
そんなことに構ってられないブルーライオンのスタッフに、
さっさと始めましょうとばかりに着席を促された。
ちょっとくらい見させてくれてもいいのに・・・。
結局レースは、説明を聞いている間に終わってしまい、
再び覗いてみると、表彰式になってしまっていた。(がっくし)

ここで行なわれた講習会は、
最後のトレーニングである『高速レーンチェンジ』の説明と、
サ−キット走行に於ける注意点。
レースでお馴染みの各フラッグの説明や、
各コーナーでのブレーキ開始距離などだ。

16時30分にコースインする予定だったのだが、
FJのレース進行が予定よりも遅れたため、
我々のコースインも30分程遅れ、
その頃にはすっかり暗くなってしまっていた。
サーキットには、昨夜ホテルから見た光景のように、
照明が点されている。

インストラクターの車に先導されて
我が306もその足をサーキットに踏み入れた。
まずは最後のトレーニングをこなす。


●高速レーンチェンジ
サーキットの直線コースを使用して、100km/hまで加速、
高速道路のレーンチェンジの要領で走行ラインを変更する。



上図ではコース上にいっぱいパイロンが置いてあるけど、
実際には70m間隔で4つ置いてあるだけだった。
トレーニング・パークでの時と同じように
A、Bの2班に別れ、Aグループはバックストレートまで、
Bグループは2コーナーエンドまで行って待機。
前車がクリアしたら順次スタートしていく。

 コース上で待機の図

4つあるパイロンの1つ目と2つ目の間と
3つ目と4つ目の間を通り抜ければ良いのだが、
スタートして、パイロンが並んでいるのが見えてきたら、
思わず反射的に交互にパイロンをクリアする
高速スラロームをしそうになって、
おっと、そんなことしなくてもいいんだった、と思い出し、
切り込みかけたステアリングを戻す私だった。(汗)

2回目(バックストレートで)は普通にやってみたが、
あえてトレーニングとしてやる必要があるのだろうか?
という感じであった。
せっかくだから、スラロームしちゃえば良かったかな。(をい)

そのまま残りのコースを走って、
ピットレーンに進入して車を停める。

さぁて、お次はいよいよお待ちかねのサーキット走行だぁ!

《明日につづく》




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2003年01月03日(金)  プジョー・ドライブ・エクスペリエンス(その6)

明けましておめでとうございます。
今年はどれだけ書けるやらですが、
まずはこれを完結させねばなりません。
という訳で、昨年の続きです。

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●ウォーターバリア
直進中に後輪を強制的にスライドさせられた車を、体勢を立て直しつつ、
前方に一定時間の間現れる水の壁を回避するトレーニング。



リアタイヤが乗った瞬間に、
左右のどちらかにスライドする板がコース上にあり、
これで強制的にスピン状況を作り出す。
スライドの幅は5〜50cmまでの間で、
5cm刻みで制御盤にて変更可能だ。

最初はスライドの幅を20cmに設定してやる予定だったのだが、
皆くるくる回ってしまうので、その設定値は序々に下げられ、
私の順番の頃には最少の5cmになってしまっていた。

皆がくるくる回って楽しそうだったので(誤)、
私もスピンをするというのは
どういう感覚なんだろう、と期待しながら挑戦。

40km/hまで加速していって、
スライド板の所で「バンッ!」という音と共にリアが流れる。
たった5cmなのだが、視界の風景は流し撮りをした時の
背景のように突然横に流れ、一瞬認識不能に陥る。
視覚はその動きに対応できなかったが、
リアが流れた瞬間に、腕は無意識にカウンターを当てていた。
(これには自分もびっくり。)
少しのタイムラグの後(なんとなく周りを認識)、
「ブレーキ踏まなきゃ」と思い出し、
ぐいっと半分程ペダルを踏み込むと、
車の回転が止まったようで、目の前に噴水の壁が見える。


写真はツインリンクもてぎのパンプより

おや?どうやら皆のようにスピンしなかったようだ。
だったらこのままクリアしてしまおう。
ブレーキを踏む足をアクセルに踏み換えて、
3つある噴水の壁の脇を通り抜けた。
あらら、スピンもせず、
ウォーターバリアもクリアできちゃったじゃん。

スタート地点に戻ると、インストラクターの方が
「車重の軽い206の方がスピンしやすいです」と言っている。
なるほど、確かに今私がクリアしたのは307だ。
206なら皆と同じようにスピン体験か?と思いきや、
2回目に乗った206でもクリアしてしまった。
と言っても、今回はたった5cmのスライドだからね。
次回はもっと大きなスライドで体験したいな。(強気?)


●Jターン
直線道路を70km/hまて加速した後、フルブレーキングしながら
左にステアリングを切って停止するトレーニング。



先程のウォーターバリアがあまりに面白かったものだから、
このトレーニングは「えっ?これだけ?」
と、皆、物足りな気だった。

私はといえば、フルブレーキング時の
ABSの効きっぷりを楽しんでいた。(笑)
ここで、ドライ路面に於けるABSの
「ゴゴゴゴ」という踏み応えを体感して初めて、
[パニックブレーキ]の時に感じた、
まるで30〜40cm間隔くらいで凸凹がある路面を
走っているような感覚は、ABSを効かせながらも、
濡れた路面を滑っていたんだな、と理解できた。

その後、自動車メーカーの友人から聞いたのだが、
ABSの「ゴゴゴゴ」という踏み応えは、
停止/回転/停止/回転を繰り返すから
前輪が実際にそう揺れているのではなく、
ABSが効いていることを伝える為に、
わざわざブレーキペダルを振動させている、
ということだった。

《明日につづく》




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2002年12月27日(金)  プジョー・ドライブ・エクスペリエンス(その5)

昨日の続きです。
今日の写真は、ブルーライオンから送られてきた
イベントのスナップ写真集に収録されていたものです。
クリックすると800×535サイズの写真が見られます。

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そういえば書き忘れていたことが。
最初のスラロームをやった時、
ストレッチも何もやらないで、
いきなり始めたものだから、
右後背筋が痛くなってしまった。
ドライビングもある意味スポーツだものね、
なまった体で張り切り過ぎると、
こうなるという悪い例なり・・・。(汗)


●スリパリーコース体験
タイルのように、濡れると滑りやすい素材が
敷き詰められた路面の走行体験。途中逆バンクもあり。
(図のグレー部分が低μ路面)



軽い206と重い307で、大きな差が出るトレーニング。
206は楽々クリアできたのに、
307で同じように走ろうとしたら、滑る、滑る。
まさに氷の上にいるような感じ。
15km/hくらいでそろそろ行かないと、
滑らずにクリアできないという程の路面状況。



私の場合は、右側の円の部分に進入して
160度くらいまで回ったところで、
突然車がイン側に巻き込んでしまった。
とっさにカウンターを当てたら、
車は斜めのまま滑って行って、
ちょうど脱出ルートを向く形となり、
「もしかしてドリフトってやつか?」
と大きな勘違いにウキウキしながら、
右コーナーに進入。

ここは逆バンクになっていることもあり、
皆滑りまくっていたので、慎重にクリア。
よし、上手くいったとアクセルを少し踏んだら、
車がぐいっと右を向いてしまって大焦り。
ちょうど低μ路面と通常グリップ路面の境目。
低μ逆バンク路面のリアが滑ったのか、
通常路面のフロントがグリップしたのか、
全く予期せぬ車の動きに、ドキドキだった。
その後のコースは特に問題なくクリアできた。

このコースは、タイム計測もできるようになっているので、
機会があったら、何度かトライしてみたいものだ。


●低μ路スラローム
ウェット路面でのスラローム。



路面は濡れてるけど、
普通のスラロームとあまり大差はなかった。
差が出る程、スピード出してないんだもん。
最後の2つがどうしても上手くまとめられない所まで
同じだったというのはいかがなものかと。(笑)

予定より早く終わってしまったので、
おまけでハンドブレーキ・ターンをやってみることになった。
直線で40km/hまで加速していって、
目標のパイロンでブレーキングしたワンテンポ後に
ステアリングを右に切り、ハンドブレーキを引いて
リアを流しつつ180度ターンして戻ってくる。
おお〜、なんか映画のカーチェイスの
シーンみたいで格好良い♪

教えられた通りに、やってみて、
180度ターンするところまでは上手くできた。
おぉ〜、凄いぞ自分! やりゃ、できるじゃん。
よっしゃ、車が停止する前に
ここからアクセルを踏み込んで加速だ!
とアクセルを踏み込んでも車は前に出ず、
その場に止まってしまった。
おや?アクセルの踏み方が足りなかったかな?
そう思い、さらに踏み込んだら、フロントが滑って流れた。
おっと、いけねぇ、ハンドブレーキ引いたまんまじゃん。
お恥ずかしい所をお目に掛けましたです。(苦笑)

《来年につづく》←をい

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コレが今年最後の日記です。
毎回読んで下さった皆さん、ありがとうございました。
来年は仕事の都合上、更新のペースは落ちると思いますが、
また読みに来ていただければ幸いです。

それにしても、まさか恐れていたことが・・・、
まさか今年中に終わらないとは思いませんでしたよ。(汗)
おかしいなぁ、何がいけなかったのだろう?
来年の1月3日に続きを書く予定です。

ちなみに低μ路スラロームの
『トレーニング解説図』には誤りがあります。
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