AS ‖BAGDAD Cafe‖ 暇喫茶的育児休暇

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日々つれづれ、育児休暇中の日記です。(2002/8-2003/3)
その後ぐら小学4年生、ぐり小学2年生になり
中学受験を視野に入れた勉強の記録

2002年11月24日(日) 生まれてきて半年

ぐり今日で6ヶ月。大きくなったもんだ。しかし怒涛のような6ヶ月だった。今はぐりとぐらのお世話に使う気力体力の比率は5:5、ぐらの赤ちゃん返りのときは確か8:2とかなんとか日記に書いていた記憶があるけれど・・・。うまくできてるもんだなあ。両方一挙に手がかかって親がふらふらになってクラッシュすることはないんだろうなあ。家族のバランスの妙をこんなところでも感じる私。さてそろそろ離乳食を本格化しないとね。

今日は休養日。別に私が育児休暇で家にいるんだから外出してももちろんいいんだけどいろいろ家での雑事があるんだよね〜。午前中は大洗濯大会、お昼と夕ご飯の仕込みで私がバタバタしている間ダンナは子どもの相手。午後はダンナがスタッドレスタイヤの交換、自分のシャツの一週間分のアイロンをあて、私はまずぐらの昼寝の間に先3日分の食料の買出し、帰ってからぐらと遊びつつぐりにどろどろ離乳食をあげたり、ぐりぐらと外出して図書館にいったり。これでもう1日おしまい。ぐりの寝つきが悪くて3回目の添い寝でなんと私は夕食後の皿も洗わず9時に沈没、あとでダンナがぐらを寝かせつけて皿を洗ってくれた模様。すみません・・・。

ぐら、図書館はどうもは好きらしく、率先して「としょかんいく〜」と自分の絵本を持っていく。いい傾向なんだけど相変わらず真っ先に行くのは「機関車トーマス」の棚。私に借りていた本を返す間も与えずここまで小走りにきて「おかーさーんー!」と叫ぶ。静かな図書館中に響き渡る大声。もちろん冷や汗のでている私。たくさんあるシリーズの中からお気に入りの機関車のでているものを一冊引っつかむや否や自分でカウンターに持っていく。私はあとから超瞬間セレクトで5冊ばかりの絵本と自分の本を選んで追いすがる。ここで借りるとその一冊だけをまた小脇にかかえてエレベーターホールへすたすたと歩いていくぐら、君には「おかあさんを待つ」という概念が欠落しているのかね。このせっかちさは私に似たん・・・だろうな。(笑)

あたりも暗くなり、お決まりコースでショッピングモールの大きなツリーを眺め、家に帰る。マンションの下に来たときに電飾をつけてきたので「ぐら、ほらあのぴかぴかしているのがぐらのおうちだよ〜」と指差すとぐらかなり嬉しそうに家に帰ってからダンナに「ぐらのおうちひかひかひかっとった〜」と何回も報告していた。

寒くなり暗くなると家の明かりが見えるのっていいもんだなあ。そういえば子どもができる前もこの電飾はクリスマスになると取り付けていて、残業で疲れて帰ってきた道でふと見上げると黄色い暖かい光にほの青い電飾が見え、なんとなく仕事上での嫌なこととか澱みたいなものがほっとして消えるような気がした。まあ、もともと仕事上のストレスは忘れやすいタイプなんだけどその切りかえのきっかけというかそんな感じ。今それを子どもたちと見上げているとは。

2002年11月23日(土) ぐりぐら海遊館へ行く

今日はとても天気が良くて風のない絶好の外出日和。かねてからぐらのリクエストのあった「すいぞくかん」へ行こうと家族で朝の10時から繰り出す。行き先はほぼ一年ちょっとぶりの「海遊館」へ。

「今日は紅葉を見にいく人が多いはずだから京都方面は激混みだけど、水族館ってのは案外穴場で空いてるかも・・・」という私と同じの思考回路の人が世の中にはいるんだろう・・・恐ろしく混んでいた。水族館なのに中が暑いくらい。それでもぐりは私がカドラーレベカの簡単な抱っこ紐に入れ、ぐらは旦那が面倒をみつつ見てまわる。前はぐらが1歳半ぐらいの時に来ている。その頃に比べたら言葉が進んでいる分だけ反応が面白い・・・というより面白すぎる。大水槽の中をゆうゆうと泳ぐ名物のジンベイザメ、ダンナが「ぐら、ほらほらじんべいざめだよ〜」というと「ちゃう!じんべいざちゃう」と強く否定、大きなマンタがやってくると「じんべいざ、ぱたぱたしておよいでるよ〜」と何回教えても頑なにマンタをジンベイザメと言い張っていた。この大水槽の周りをくるくる見てまわりながら降りてくる。コースの始まり近くだとこの大水槽をかなり上から見下ろす形になって海底(?)がかなり下の方に見えるのだが「おちそう〜こわい〜」とダンナにかじりついていた。途中でペンギンを見れば「ぐらのすきなぺんぎんさん〜」アザラシを見れば「タマちゃん〜」マンボウを見れば「みて、みてまんぼう、おーっきいまんぼう、ぐらのおうちにもまんぼういるけどちっちゃいんだよ〜」これは前回海遊館に行った時買って冷蔵庫につけているマンボウのマグネットのことだと思われます(笑)。

ただ、一回目はさすがに子どもがたくさんいて騒々しくゆっくり見れなかったのでちょっとしてから再入場することにした。港に出て穏やかな海を見つつのんびり行く船来る船をみる。穏やかな天気で暖かい。海も空も柔らかい色調。ぐりぐらを連れて行くのは大変だけどやっぱり外出して気分転換ってのはいいもんだなあと思いつつテイクアウトしたコーヒーをすする。

さて、再入場。夕方4時ぐらいだったので空いている。人のいない水族館はとてもゆったりできる。ぐらは私がぐりをずっと抱っこしているからか、自分はダンナに抱っこされるのが当然とばかり抱っこされていた。ダンナごくろうさま。
ぐりもかなり6ヶ月の赤ん坊にしてはじっくり見ていたような。特にイルカの水槽。イルカも心なしか寄ってきていた気がする。このくらいの赤ん坊だったらもしかしたらイルカとテレパシーかなんかでコミュニケーションできているのかも・・・と思うほど熱心なぐり。

帰りは近くのショッピングモールで衝動買い。子ども用の椅子で気に入るのがいままで無かったのだけどこのアイデアとカラフルさに負けました。足はエンピツ、背もたれは定規、座面はノートです。ぐりはこれからだけど2人の分2脚の椅子とボウリングセット購入。どっちも木でできているのも気に入った。しめて2800円なり。安いなあ。

2002年11月22日(金) 懲りない懺悔

まずは懲りない懺悔。昨日はまた1日ぐりぐらとべったり。ぐらのお腹の調子が悪くて何回も何回も「おしっこ〜でるまえに」「おしりいたい(下痢なのでこれがこれから出るという合図なのです)」と私のところにくる。もちろんぐりを抱っこしていてもその時はぐりを下に降ろしてぐらに着いていく。で、おまるをチェックし紙パンツを履かせてズボンを履かせてひと作業終わるのだけど、その間じゅうぐりは文字通り泣き叫んでいる。いくら焦らずと思っていてもなんとなく自分の心のなかではイライラしている。このときにぐらが「ぱんつ〜こっちではく〜」とか、大人から見ればどっちでもいいじゃないかというような自分の好みを通そうとするささいな我儘を言うとそのイライラがどうしても出てしまう。「早くはきなさい!」とけっこうぐらがびっくりするような大声でドスを効かせて言った。ぐらはただならぬ気配を察したのか笑ってへらへらしていた表情が突然無表情になってひしと無言で私に抱きついてきた。瞬間的にはっとした。「おかあさんぐりちゃん泣いてるから急いでいるからね」といいつつ私もぎゅーっとぐらを抱きしめた。ああ、それなら言う前に飲み込めばいいのに。ぐら、ごめんね。

といいつつ最近イライラを爆発させないようちょっと工夫するようにもなった。まず怒るときにぐらに「予告」するようになった。笑いながらだけど。「そんなことしてたらもうすぐおかあさんおこるよ〜」「おこるとこわいよ〜」「あともういっかいそんなこと言ってたらおこるよ〜」こう言うと50パーセントぐらいは言うことを聞いてくれる。

でも、どちらかと言えばぐらはかなり聞き分けのいいタイプだと思う。それでもこの自分の余裕のなさ。もっとやんちゃな男の子二人兄弟のお母さんはほんとにほんとに心からすごいな〜と思います。

ぐら覚書、今まで私の知らない歌を歌っていて、歌詞がよく分からないものがあったんだけど最近はっきり発音がわかるようになった。「ぼんねっとばすにのってます〜きっぷをじゅんにわたしてね〜おとなりへ、ハイ、おとなりへ、ハイ、お〜わ〜り〜のひ〜と〜は〜(ウンウン)ぽけっとにい〜」かなり可愛い。デジカメで動画収録。
これを書いていると今日もお休みのぐらが次々に絵本を私にもってきて、私の膝によじ登っては「おかあさん、おかあさんとぐらといっしょにえらぶの。おかあさんはやくこっちにきて〜よ。にゃんにゃんのえほんいやだ。きかんしゃトーマスのほんもってきたんだ。おかあさんみる?みる?トーマスよむんだよ」とかしましいので今日の日記はこのあたりで。ぐりが寝ている間が彼のわがままの楽しい時間なんだしね。

2002年11月21日(木) 調子がよくない

ぐら、ポリオを受けてからお腹の調子が悪く下痢が続いている。朝晩の咳こみもかなり激しくて熱はないけれども、これ以上悪くなると可哀想なので今日も保育園お休み。といっても保育園に行く準備はしていた。けれどぐらがなんとなく「スキンシップ不足欲求不満」状態でぐずぐずしていたので私がそれに負けた。というのは昨日の夜、同じくポリオを受けたぐりがこれまた熱が出るわけでもないが調子が悪く、寝が浅くて何度も起きいつもならすぐ寝てしまう授乳でも寝なくて愚図った。なのでぐらが寝るまで私はぐりとべったり。ぐらはいつもと違う展開っていうのが嫌いな上に自分とおかあさんの時間にぐりが進出してきたことが、言葉には出さないけれど内心悲しかったのだろう。まだまだお兄ちゃんといっても2歳児だもんね。

昨日つけた電飾。ぐらはすごく気に入って夜つけてカーテンを閉めると「かーてんじゃまだよ。ひかひかみえないよ」といって怒る。(カーテンを閉めると電飾は窓側になるので)昼間消しておくと「ひかひかつけて〜くりすます〜」と催促。いや〜気に入ってくれるのは嬉しいけど、なのにどうしてサンタの小さな人形は恐いんだ?だいたい一ヶ月前ということで軒並み近くのショッピングモールはクリスマス物が一気に出現。大きな踊るサンタが2、3個並んでいるところへ「ほら〜サンタさんだよ〜」と連れて行くと「こわい〜こわい〜」とかなりビビっていた。まあ、それは1.5メートルぐらいあるビッグサンタだし音に反応して歌って踊るものだからしょうがないとして、家のサンタは高さ20センチぐらいだぞ。さて、あとはツリーか。

昨日保育園のお迎えの帰りに、ぐらと同じクラスの男の子を迎えに来たおかあさんと喋りつつ駅まで帰った。彼女も産休中、下は8ヶ月の男の子。保育園入園のいろいろをちょっと情報交換。彼女も4月復帰で下の子は3月生まれなので1歳児クラスへ入園希望なのだけど、この枠は0歳児からの持ち上がりプラス数枠なので0歳児よりも厳しいようだ。私立認可のうちの保育園の副園長へちょっと話をしにいったが「かなり厳しいですよ〜」との返事だったらしい。ぐりは5月生まれなので0歳児になり、一挙に入園枠がオープンになるのでまだましなんだけどこれだってわかんないぞ〜。けっこう年によって倍率は変化するけど、今年はかなり多いらしいと福祉課担当の窓口の人は言っていた。いくらぐらが今の保育園へ入園しているからといって油断は禁物、然るべき営業活動しなきゃな。といっても正攻法しかないけど(笑)

しかし下の子をを前抱っこ紐で抱っこして、たくさんの荷物を抱えつつ上の子を乗せたベビーカーを押す姿って、自分もしているけど人のを見ると改めて大変そうに見えるぞ。母親人生のなかで一番の体力的踏ん張り時かもなあ。

2002年11月20日(水) 私とおかあさん

うちでとっている某新聞に週に1回「わたしとおかあさん」というインタビューが載る。けっこう楽しみにして読んでいる。各界の著名人が自分と母との思い出や関係を語るエッセイみたいなものです。■LINK

これを毎週読んでいるとあたりまえだと言えばあたりまえなんだけど、母親が子どもに与える影響って良くも悪くも本当に大きいものなんだと思うと同時に、自分では子どもに覚えておいて欲しいなんて思ってもいない些細な言葉や行動を、子どもは大切に心のなかに持っているものなんだと思う。

私自身のそういう記憶は自分の成人式の時、私は着物なんて着なくても・・・なんて思っている典型的なちょっと斜に世の中を眺めている大学生だった。そんな私に「せっかくだから・・・」と着物を着せたがった母。うちは普通のサラリーマン家庭なのでそう贅沢をできるわけでもなくて、着物は確か普通のものをリーズナブルに手に入れたものだったように思う。でも「帯だけはいいものを」と母と帯を選びに行った時に母が手にした帯はそれこそうちには「不相応」な値段のついたものだった。でもその帯を眺める母の本当に本当に嬉しそうな表情に「そんな高いのいらないよ〜」という言葉を飲み込んだ。

母にしたらその贅沢な帯は「長い子育て」の終わり、ここまで曲がりなりにも育った娘を誇らしく思う気持の表れだったのかもしれないと今になって思ったりもする。でも、あの表情を思い出すだけで何だか切ない気持になる。まあ、いろいろ母とは葛藤もあったのだけど、その表情を思い出すだけであたたかい気持になって何もかもいい思い出のように感じてしまう。

私の子どもたちも、私自身が思いも拠らないことばやしぐさを、私が将来いなくなったとしても記憶として心に抱いていくのかと思うと、ただそれだけで母親冥利につきるような気がする。ま、それがいい思い出であることを願うばかりだけど。

今日がぐら、4日ぶりの保育園なのでバイバイするときにちょっと泣き顔だった。紅葉も盛りを過ぎて道の大量の落ち葉のなかを走るのが最近のぐらお気に入りの遊びだ。
さて、今日はクリスマスの電飾を取り付けるか〜。リースも出すぞ。去年と違って今年はぐらが言葉で喜んでくれそうだから楽しみだなあ。
話は逆戻りするのだけど、個人的にはこの「わたしとおかあさん」の数学者の森 毅さんのお母さんが好きです。新聞を切り抜いて持っているほど(笑)

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