AS ‖BAGDAD Cafe‖ 暇喫茶的育児休暇

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日々つれづれ、育児休暇中の日記です。(2002/8-2003/3)
その後ぐら小学4年生、ぐり小学2年生になり
中学受験を視野に入れた勉強の記録

2002年11月14日(木) ぬいぐるみの中身は・・・

昨日の日記に「ぐり、外出させると疲れてよく寝てる。この手がいいかも」なんて書いていたが早々に撤回。ってのは日記を書いて12時過ぎにベッドに行くと、目をランランと見開いたぐりと目があってしまい、ぐりに背を向けて寝たふりをきめこむもぐりの髪の毛引っ張り攻撃、それにも寝た振りを通しているとすさまじく泣き出し・・・結局夜の2時まで泣いていたらしい(私は放っておいてうつらうつらしていたのだ。ごめんよぐり)。疲れ果て朦朧とした私、ぐらとダンナのすやすや寝ている部屋に入っていってダンナを起こし、すぐさま泣き叫ぶぐりをぽいと預けてベッドルームに退却、少し寝て夜3時にダンナが寝かしつけてくれたぐりをまたベッドに引き取る。この流れだとぐりは寝てないから朝は遅いとみなさんお思いでしょう。いえいえ、朝5時半に「退屈だ〜腹減った〜」とばかり起床なさいました。

いや〜こんなに一個人の性格があっというまに豹変していいものなのか・・・。それとも今までは表層面まで達してなかった生まれもった個性の発現か?(笑)。ダンナ曰く「ぐらばっかりに親の注意がいっちゃってるから『これではいかんっ!』と悟ってアピールしてるんじゃないの」なるほどね。しかしうまくできていて、ぐらが赤ちゃん返りで手のかかる頃にはぐりはおとなしく、ぐりが大変になってきたらぐらはなんだかお兄ちゃんになってかなりやりやすくなった。親がアップアップしながらもどうにか対処できるアッパーラインを神様が決めているみたいだよ。

まあ、抱っこしていればかなりおとなしいので、最近外出を面倒くさいと厭わなくなった。寒くなったのでぐらの時にも大活躍したノースフェイスの白いフリースオールインワンにぐりを押し込み、フードもちゃんとかぶせて抱っこ紐で前にくっつけて外出。ふとウインドウに移った自分を見ると、なんだか白い大きな熊か羊のぬいぐるみを抱っこしているようで今までの修羅を忘れ思わず微笑ましくなった。見かけはかなり他の人にも微笑ましく映ってんだろうな・・・。羊の皮をかぶった狼とはまさにこの状態だな。

2002年11月13日(水) 育児同期

今日は知り合いの女の子の家へぐりと一緒に遊びに行く。彼女は私より4歳年下、某テレビ局勤務で5年前はあれこれ仕事を一緒にしていた。現在は2人目の育児休暇中でほとんどぐりと下の男の子の休暇期間が一緒なのである。誕生日も2週間ぐらいしか離れていない。いわゆる「育児同期」なのだ。不思議なもので仕事をしていた時はかなり上下関係があったような気もするのだが、今は思い出せない。お互い自分達の業界には少ない2人目出産ならではの悩みや出産笑い話、お互いの会社の福利厚生等ざっくばらんな話をしつつ和む。お昼を用意してくれていたのだけれど、生地から作るピザ、美味しかった〜。聞けば上の娘さん(3歳)が休日になると「いっしょにつくろ〜」とコールがかかるらしい。さすが女の子、お料理にも興味がでてくるんだなあ。ぐらはいまのとこその兆候はなし、おやつ等食べたお皿は台所に運んでくるけど、まあ、これは保育園でしつけられているだけだしね。あとは私が買ってきた「ダニエル」のケーキと紅茶でのんびりと。いろいろ話していると私の会社と彼女の会社の「働く母親にやさしい」度は雲泥の差があることが判明。あ、私の会社が「泥」です。(笑)まあ、それを調べて就職したわけではないからあまり大きな声では言えないのだけれどもうちょっとどうにかしないとなあ。うちの会社・・・。しかし「雲」の彼女の会社でさえ、出産して子育てしながら働く世代がでてきたのは彼女の世代ぐらいからで、私の世代では独身か、結婚していても子供がいない人がほとんどだということだった。むむむ、価値観が私と彼女の世代では違うのかな?私の代ってのは仕事と言えば「全力疾走、それに対する評価」が至上であるイメージが強かったなあ。月並みな言い方だけど私も子どもが生まれてやっとちょっと肩の力が抜けたような。彼女の世代ははじめからプライベートと仕事の「ライフ・ワーク・バランス」の平衡感覚がある世代なんだろうなあ。

行く前に1時間ぐらい余裕を持って神戸大丸で買い物。寒くなってきたのでもともと目星をつけてあったエーグルのアウターを購入。ダンナが同じタイプのものを持っているのだけど、軽いし風を驚くぐらい通さないし、私の保育園送り迎えライフにはぴったりなのだ。そのショップはちょうど子ども、ベビー用品階にあるのでぐりを一休みさせてGAPでぐりの靴下を購入というところでタイムアウトだった。
買い物はともかく、外出するのはぐりもいい意味で疲れてぐっすり寝れるみたいで、寝かせつけもあまり時間がかからなかったし今現在でも夜起きない。この手は使えるかも。フットワーク軽く三宮へちょくちょくお出かけしてみようと思ったのでした。

最後にぐりはほぼ同じ月齢の男の子に並んで寝かされ、彼に手を触られて「うぎー」と言いつつ振り払っていた。ぐり姫の面目躍如のひとコマでした。でも5、6ヶ月の赤ちゃんを並べると一人の時とはまた違ったなんとも言えず可愛い感じがするなあ。複数効果?

2002年11月12日(火) 自己主張

ぐり相変わらず機嫌悪し。泣きながらなんだか両耳の後ろを触るので「もしかして中耳炎か」と耳鼻科に連れて行くも結果は「シロ」。ほっとしたけど結局この「下に寝かせたらすぐ泣く」ってのはこれから続くのか・・・と思うとかなりブルー。ぐらがほとんどそういうことなく育ってきたので今更経験しなきゃならないのもなあ・・・。しかしいままでは寝て泣いていた赤ん坊が自己主張しているわけだからお母さんはちゃんと受けとめなきゃねえ。あー。ついでに夜の眠りもちょっと浅くなってきたようで夜7時に寝かせつけてから12時までの間に2、3回起きてしまう。昨日なんてぐらの寝かせつけの前後にぐりの寝かせつけが入って「これじゃあ寝かせつけだけで家事がまったく進まないじゃないっ!!」という状態、思わずぐーすか気持ちよさそうにリビングでうたた寝しているダンナを声を荒げてたたき起こしてぐりを抱っこさせる。まったく、ダンナって生き物は家ではこっちが言わないと状況把握して対処する能力のスイッチを切ってしまうのかねえ。それなら口に出してリモコン操作するのみ。まったくね〜。

ダンナがぐりをあやしている間にベランダに出て洗濯物を干す。寒くて空気がキンとしていてなんとなくカッとなった頭がすぐに冷える。私のいいところ(?)でもあり悪いところでもあるこの「瞬間湯沸し器気質」切り替えが早いというか、引きずらないというか・・・。

閑話休題、今日はさといも御飯がどうしても食べたくて作った。さといもは好きなんだけどどうもあの皮をむくのが面倒くさい。じゃがいもとかにんじんとかはピーラーでしゃかしゃか剥けるけどさといもはそうはいかないのでけっこう敬遠してきた。中国野菜の冷凍物を一時頻繁に使っていたけど、あの恐るべき農薬騒動でわたしの「さといも生活」は過去の思い出と化していた。が、食べたくなるといてもたってもいられず、泣き叫ぶぐりをそのままにさといもをむき、塩シャケを焼いてほぐしたものと昆布とちょっとだしの素、酒、しょうゆ、しょうが汁を入れ炊飯器で普通に御飯を炊く。ねっとりしたさといも本来の淡白な味と、シャケの適度な塩味がまさに絶妙。ああ美味しかった。ぐらは「ごはんのなかにおもちはいってる〜」といいつつさといもをぱくぱく食べておりました。

2002年11月11日(月) 兄と妹

今日の朝、抱っこ癖がついていて下に寝かせたままでぐずっているぐりにぐらが話し掛けて遊んであげていた。今まで向き合って兄と妹でちゃんとコンタクトをとりつつある程度長い時間遊んでいるのを見るのは初めて。いやー、ぐら、お兄ちゃんとしての自覚が目覚めてきたか。まず、泣いているぐりを覗き込んで「ぐりちゃんどうしたの?」次にぐりの頭のあたりに置いてあるベビージムについている飛行機を右に動かしたり左に動かしたりしながら「うさぎさんは飛行機にのっているんだよ。ぴゅーってこっちにいって・・・」と説明しながら「ね、ね」と確認している。ぐりも泣くのをやめてじっとぐらの目を見て絵本の読み聞かせみたいに話しかけているぐらに最後ににこりと笑った。台所から隠れて見ていてほんわかした気分になった朝でした。きょうだいが遊んでいるのを見るのって好きです。

よくきょうだいがいると、そのうち2人で遊ぶようになるから親は楽になるというけれど今はとてもそんな状態ではない。でもいつの間にかそのはじめの第一歩がこんな風に始まって、気がついた時には楽になってて、でも物足りなさを感じたりもするんだろう。まあ、仕事が始まったらそんな感傷にふける余裕もないか・・・。

明日はぐらは保育園からの園外保育で動物園に行きます。パンダとコアラを見るらしい。新しい水筒を夜に首から下げてはしゃいでおりました。そのお知らせを保育園の引き出しに入れてすっかり忘れていた私は担任の先生に「・・・ぐらくん、動物園いくんですよね〜出欠の紙がまだ出ていませんが」と言われて大慌て。「おかあさん、そんな忘れそうなタイプに見えないんですけどね〜」人生30数年言われ続けてきたことをここでも言われる(笑)。中身が伴ってないってのは辛いねえ。

2002年11月10日(日) ブランコとお月さま

今日は昨日準備した夕食がまるまま冷蔵庫に残っているので外出しやすいな〜と近くの弓削牧場に行くことを企てるが、ダンナ風邪で頭が痛いと言っているのでまた来週となった。ぐらは「うしさん〜ひつじさん〜みたかった」とかなり残念そうでした。■LINK
ちょっと寒さが緩んで紅葉もまっさかりでとても行きたかったのに・・・おいしいチーズとワイン・・・。でもぐりぐらを一人で連れて行くだけの気力は無いぞ。ここはこじんまりとした牧場なのだけどチーズはグルメ雑誌に載るほど美味しい自家製、食べさせてくれるこれまたこじんまりした居心地のいいハーブのたくさん植えてあるレストラン併設なので気候が良ければちょくちょく顔を出していた。ぐらの1歳の誕生日はここで豪華野外ランチ、ワイン付き(もちろんぐらは飲めませんが)ぐらも野外で嬉しそうだが親のほうが嬉しげな顔をしている写真が残っていたりして。

と言うわけで予定の無い休日。お昼寝させたぐらを連れてお散歩へ。家を出て私がせっかくぐりはいないんだからと抱っこして階段を下りたのが気に障ったらしいぐら、「おかあさんだっこしたらあかん〜ぐらひとりでかいだんおりたかった〜」と大泣き。それこそ顔を真っ赤にして泣いて「ちょっとしたことで泣く子は嫌いだよ〜」と言いつつ先に歩いていく私のあとをついてくる。道行く人が笑いながら見ている・・・うう、しかしここで抱っこしてもきっともっと泣きそうだ。結局スーパーに入るまで大泣き(しくしくじゃなくうわーん)していて参った。かなりの頑固者と見たぞ。この頃の子どもってこんなに「自分の思っている手順」を外れると気に入らないのかどうなのか。

ぐら怪獣泣きも一段落、外を歩いているとかなり寒さも和らいで紅葉が家のまわりだけでもとても綺麗、ぐらもずっとかけっこで私と追いかけっこしながら走っていく。ちょっと食材を買い物して目的地は公園。滑り台を一回だけ滑って(下が濡れていてズボンが濡れちゃったので)ブランコのところへ行く。一人ではまだ乗れないので私が「ほらほら、こーやるんだよ」と実演してそれから膝の上に乗せてゆっくり漕いでみる。懐かしい感覚、黄昏かけている空にはちょっと太った三日月が。目ざといぐらが「おつきさま〜」と指差してブランコから手を離して落ちそうになるのを抱いて支えつつ「キー、キー」という耳障りなはずの音さえ柔らかく聞こえるブランコの感触を楽しんでいました。なんだか小さい頃を思い出すなあ。ただ遊びに夢中で幸せだった頃の。

「いちばんぼーし」とか言いながら幸せな気分で家に帰り着いたら、ダンナが憔悴しきった顔でこれまた泣いているぐりを抱いて出迎えてくれた。外出して2時間ずっと泣きっぱなしだったそうな。私にぐりをタッチすると布団に倒れこむ。頭痛がひどく38℃の発熱。(笑)おかげで私はぐりぐらの食事入浴寝かせつけすべてを担当して案の定ぐらの添い寝で撃沈。子どもを育てるのってほんと体力だね。

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