ミドルエイジのビジネスマン
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| 2007年08月05日(日) |
武士の一分(DVD自動レンタル機) |
東京メトロの駅にDVDの自動レンタル機を設置している会社がある。メールアドレスを入力するだけで簡単に仮登録ができるというので、試しに借りてきた。
木曜日の午後七時半、借りようとすると新作洋画はほとんど貸出中となっていた。一見、利用率が高くてすごい人気となっているようにも思えるが、お客様に必要な枚数が入っていないと考えることもできる。
代わりに邦画の中から、木村拓也主演「武士の一分」を借りてきた。キムタクの演技はいつも一本調子で下手くそ、と聞いていたが、何の苦労もなく育ってきた歌手の若者に、深い人生の陰影描写を要求する方が酷だと思う。実際の年齢に合った役を貰い、立派に演じていた。
下級武士の日々の暮らしや、その平和な暮らしを犠牲にしても武士としての矜持を示そうとする姿をウィークデイの夜に見ることができて良かった。ひとりの人生の意義や価値が、ほんの一瞬に凝縮される藤沢周平の世界を堪能した。木村拓也にとっては代表作になるであろう。
| 2007年07月29日(日) |
参院選の開票速報を見ていた |
夜、ウツラウツラとしながら参議院議員選挙の開票速報をテレビでずっと見ていた。自民党は大敗し、連立与党は参議院で過半数を下回ることになったが、安倍総理大臣は辞任することは全く考えていないという。
このまま、ただで済むとは思えないが、どうだろうか。
雨が降ったり止んだりの週末も終えようという日曜の夕方になって、ようやく太陽の光が差し込んできた。窓の先に見える電線に停まったつばめが、やや傾いてきたお陽様を浴びながら、濡れた体を休めて丹念に羽繕いをしている。
一週間前に地震のあった新潟県の柏崎の会社の経営者が、先週、都内のセミナーで講演をした。五十歳手前の社長は大手事務機の会社に15年勤めた後、独立して郷里に会社を設立、勤めていた会社から仕事を請けたりしながら新製品の開発も進め、今では事業を起こしてから13年経ったという。中国にも日本の企業に対応するために会社を作り、都内に事務所も設けて(これは多分、泊りの出張のための小さなマンションか)、日々営業しているそうだ。
もはや、ベンチャーと形容するより立派な中堅企業だ。生産は外部に委託するファブレス企業ということで、地震もオフィス内が散乱した程度で、ほとんど被害を受けなかったようだ。県内にある工業大学の学生が集まってくれるので技術者の確保もあまり苦労していない。人材が宝と話していた。
経営者として苦労することも多いであろうが、痩身でいかにも技術系という実直そうな社長は、海の見える郷里に住み、新幹線で東京に通って仕事の打合わせをし、時には中国に飛んでいる。職業人生も、大企業のサラリーマンと中小企業の社長がもうすぐ半々になると自己紹介していたこの社長も、一人の男として見れば、40歳手前で妻を説得し、大きな決断をしてこそ、このように充実して恵まれた人生を歩むことができたのだ。
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