ミドルエイジのビジネスマン
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| 2007年06月03日(日) |
新しい仲間はBMW320i |
本日、愛車ステップワゴンを連れて、新しい車と交換に行ってきた。最近ではエンジン音もキュルキュルと高音に変わってしまい、お前もちょっと年をくってきたよねと語りかけていたステップワゴンも、売られてしまう今日に限って快調な走りを見せ、ほら、こんなに元気だよと訴えているような気がして売りに連れて行く自分が薄情者のように思えて辛かった。自然にドナドナ、ド〜ナ、ド〜ナ〜と売られてしまう牛の歌が浮かび、とても申し訳ない気がした。ごめんな、緑色のステップワゴン。次の持ち主にも可愛がってもらうんだよ。
そうして迎えた新しい仲間は「BMW320i」。内装は黒の革張り、ポプラウッドのトリムがアクセントとしてわが身を取り囲み、見上げればサンルーフ。おまけに6連奏CDチェンジャー付き。一体どうしたというのだ、このゴージャスな雰囲気は。
ことの始まりは、インターネットを開く度に目に入るBMWのバナー広告だった。1.99%のローンで、自分とは生涯関係がないと思っていたBMWに乗れそうだ。でも、新車では高かろうと「BMW認定中古車」のページに行ってみると中古車でもそのローンが使えそうに読める。本当だろうかと、ある日BMWの中古車センターに行って確かめると、キャンペーンをやっている車種なら、その低利ローンが使えると言う。
お買い得は、わずか5千キロしか走っていない車。エッ、そんな中古車があるの? あるのだ、それはデモカー、すなわち試乗車だった。色は膨張色のアルピンホワイト、少しクリーム色がかった白だ。BMWというと、紺や黒が一般的だが、車が大きく見えるこの色は人気なのだそうだ。
本当の高級車とは華美な内装や派手なハイテク機器装備の車を指すのではない。乗る人の技量に合わせ、大人しく運転すればそれなりに優しく応え、鞭を入れれば悍馬のように走り出す、その懐の深さを言う。ピックアップして家に到着、妻子を降ろしてひとり走れば、運転席はまさにコックピット。背中から押されて加速する心地良さや、ソフトだが無駄な遊びのないハンドル、踏めば踏んだだけ正確に応えるブレーキ、高音質のオーディオシステムから流れる昔懐かしい「ジェットストリーム」の音楽に包まれながら、この小さな高級車に乗って、どこまでも走って行きたい気分にさせるのだった。
| 2007年05月27日(日) |
ありがとう、ステップワゴン |
12万3488キロメートル。これは1996年の9月に登録した緑色の初代ステップワゴンが、わが家のマイカーとして11年間の間に走り通した距離だ。
見た目は、塗装が色褪せている訳でもないし、ワゴン車なのでどれでもバスの形。ホンダの同じ車種に乗っている人ででもなければ、どれが初代で、どれが2代目、3代目かの区別もつくまい。
幼稚園の運動会の後、フルフラットにしたシートの上で車座になってお昼を食べたこともある。その子も、もう高校2年生だ。子供たちをどこに連れて行っても、帰りは2列目と3列目を平らにしておけば、二人並んで仲良く寝ているうちに家に帰り着くことができた。今では、後部座席で寝ていても、足首が前にはみ出してしまう。
大きな事故はなかったが、お正月にスキーに行こうと思っていたら年末に信号で停車中に追突されて後部ハッチドアを取り替えたことがあった。あの時は相手の人が善良で、同じクラスのスキーキャリアを付けた代車を出してくれると言ったのに、保険会社の担当の人が代わる代わる3人も出てきて何度も同じ話をさせられ、その挙句に「その車に何人乗るのか」と聞かれて頭にきたっけ。軽自動車でも出そうとしたのだろうか。優先道路を直進していたら、横道から出てきた送迎ハイヤーに軽く接触されたこともあった。タクシー会社の総務担当の人が出てきたが、最後まで自社の運転手の過失だったとは言わなかった。
圧雪の下りの坂道、広い道路だったので安心してちょっとスピードを出したところスリップして操作不能。スローモーションのようにゆっくりと反転して、止まった時には坂の上を向いていたこともあった。子供たちには「面白かったね。」と何でもなさそうな顔をしたが、対向車がいれば衝突、もう少し道幅が狭ければ谷底に転落しても文句は言えないところだった。
キャンプに潮干狩り、海水浴に帰省、いつでも緑色のステップワゴンは活躍してくれた。ひとりで海まで遠乗りし、ハッチドアを開いて海が見えるようにして停め、サイドドアもサンルーフも全部開いて波の音を聞きながら文庫本を読んだ日も懐かしい。
車内の容積を最大限広げるために断面を本当に真四角にして、シートレイアウトでもベッドのように全く平らにできるようにしてくれたホンダの技術者の方々の思い切りの良さにも頭が下がる。
来週には新しい車と交代になる。ディーラーの人に下取り価格を聞いたら千円だという。ステップワゴンのプライドを傷つけられたような気がした。それはないでしょうと、抗議すると、新しい車の登録諸費用を負担しても良いが、それでもこの車の値段を上げる訳にはいかないと宣言された。
緑色のステップワゴン、お前は千円だって。でも、お前の本当の価値は僕ら家族が一番良く知っている。お世話になりました。 ありがとう、ステップワゴン。
| 2007年05月06日(日) |
連休の後半はマーマレード作り |
去年の今頃、最愛の妻の母親(おかあさん)が、とても美味しいマーマレードを送ってくれた。妻を介して再度リクエストしたが、「取り寄せた物なので、もうない」と言う。意味が良く判らなかったのだが、広島県の江田島から取り寄せた無農薬、無化学肥料、ノーワックスという夏みかんを材料におかあさんがわざわざ作ってくれたものだった。
おかあさんは、今年もそのマーマレードを送ってくれたのだが、一緒に甘夏みかんの果実も同梱してくれた。作り方も同封してはお仕着せがましくなると配慮して、敢えて入れなかったそうだ。
そこで、作り方はネットで調べて挑戦してみた。試しに作ってみるので、マーマレードは果肉も含めて一個分。夏みかん1個が400グラムということも初めて知った。それに対して重量比60%の砂糖を使う。240グラムも砂糖を使うということだ。水は皮を浸してふやけさせるのに使ったものを使う。1個当たり、500グラムの水とネットでは書いてあったが、結果としては、それでは少し足りない。
作り方の概要は以下のとおり。 幅1ミリに細く刻んだ皮を3時間水に浸す。 皮のみをとろ火で煮て30分後に砂糖、皮をむいた果肉を加える。 とろ火でさらに2時間煮込むとと出来上がり。
実際には1時間で水がなくなりそうになったので追加、結局1時間半後には出来上がってしまった。2時間もなべの隣に居るのかと憂鬱だったが、最初の一時間は10分に一度くらい様子を見て、ついでにかき回す程度で十分だった。1時間くらいで煮詰まり始めて、色が濃くなる。
甘く且つほろ苦いマーマレードは皮がたっぷり入っていて、逆に余分な添加物は入っていないので、市販のものよりずっと美味しかった。今回は皮と果実を一個分使ったが、それだと固形部分がやや多めになる。好みで若干皮を少なめにすると、ジャムの割合が多くなってリッチな雰囲気が出るかもしれない。
こんなに簡単にできるのであれば、高級マーマレードとして売ることができるかもしれない。
<メモ> 737-2302 江田島市能美町鹿川558-1 0823-40-2188 池田朝雄
http://shinjuya.com/marmalade2.htm
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