ミドルエイジのビジネスマン
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2007年03月04日(日) 自転車に乗れば大蛇が

今まで車でスーッと通っていたところでも、自転車に乗ればいろいろな物が見えてくる。

ギョッ、なんだこの大蛇は!

大きい割にユーモラスで迫力に欠ける大蛇は、おそらく、年の初めに村の入り口に飾られて、侵入しようとする災厄から村人を守る魔除けだろう。稲藁でできていて、口の中からは唐辛子の赤い舌が覗いているだ。

ただでさえ新興住宅地に包囲されそうなこの村落に住む人々は、それでも豊かさの度合いが足りないというのか、残された緑豊かな雑木林も切り開いて宅地を造成し、自ら都市に埋没する道を選び取って、新興住宅地に住む人々をがっかりさせた。自慢の鶯やヒグラシはもう帰ってこない。

作った人の人柄がしのばれるユーモラスな大蛇は、いつまで村を守ってくれるのだろうか。


2007年02月25日(日) 親父さんの病気

男の優しさとは遠くから見守ること、女の優しさとは寄り添って共感すること。そういうことを、ついこの間まで理解できなかった。父親が重い病気だと聞いたときに、一緒に悲しむことはできないのだと、馬鹿なことを言ってしまったものだ。

親を見送る本当の悲しみは、肉親でなければ到底分からないものだ。自分も父親を亡くして、つくづく、そう思うと言った積もりだったのだが、おそらく伝わらなかったことだろう。

あの後、親父さんは回復したと聞いたが、それからどうなったのだろうか。


2007年02月18日(日) 東京マラソンのスタート地点(写真)

旧友たちが東京にやってきた。深夜の12時過ぎまで歌舞伎町でカラオケを楽しみ、新宿駅の東口からただ西口に移動するためだけにタクシーに乗るという前代未聞の贅沢を生まれて初めて経験した。みんな豊かな人々だ。そうして、京王プラザホテルに宿泊するというので、憧れのホテルに同宿した。

目の前の都庁が東京マラソンのスタート地点になっているので、朝起きると、とんでもない景色が広がっていた。道路が真っ白になっているのは全てランナーの姿だ。期せずして、記念すべき第1回の東京マラソンのスタートを21階のホテルの部屋から目にすることになったのだ。

黄色い屋根が並んでいるのは、はとバスの列。友人によれば長時間の交通規制を受けるため、はとバスも商売にならないので、いっそのことマラソンに協力しているのだとか。

この人々の群れが全部動き始めるのに、どれくらいかかるのだろうと思ったが、意外とスムーズに流れていくので、それにも感心した。朝食の時間がせまっていたので、残念ながら最後まで見届けることはできなかった。


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